学校日記

特定地域づくり事業!? 1/17 307号

公開日
2023/01/17
更新日
2023/01/17

校長室

 南砺市に住む私は、知り合いの土建業者や農業従事者からよく「若手の担い手が入ってこなくて困る」という話をよく聞きます。
 そんな中で県は昨日、南砺市への移住者らを通年雇用し、繁忙期の異なる複数の仕事に派遣する「南砺ひととみらい協同組合」を県内初の特定地域づくり協同組合に認定しました。
 南砺ひとみらい協同組合は2022年12月に設立。南砺市の農業や食料品製造業、スキー場、温泉施設など11事業所が加盟しています。例えば、4月から11月は米やカボチャづくり、12月は干柿づくり、1〜3月はスキー場で働いてもらう等、通年採用が難しい業種の担い手確保に繋げるのがねらいのようです。
 1月末から5人を募集し、4月の派遣開始を予定します。徐々に規模を拡大し、2025年には事業者数を16、派遣職員数を7人まで増やすことを目指すとのことです。同組合の長田(長田組社長)理事長は、「殆どの業種が人手不足。移住者や地元の若者らにさまざまな仕事を体験してもらうことで定着を図り、地域活性化に貢献したい」と述べておられます。
私がこのニュースに興味を持ったのは、少子高齢化が加速する南砺市や砺波市などの自治体がこのように親世代の働き場所を確保しようとする取り組みを少しずつ始めておられること。もう一つは、このように四季に逆らわない働き方が見直されつつあることに着目したからです。
 私が生まれた頃は、我が家は専業農家でした。冬場は、稲の箱苗づくりと収穫した藁を原料に藁縄を編みました。3月になると苗代で育苗をしました。また、山林に行き、植林した杉の木が雪で傾いたのを直しに縄をかけて引っ張りました。小学生の私は、猿のように木登りして縄を木の上部に縛ってくるのが仕事でした。雑木(広葉樹)は持ち帰り、風呂焚き用の薪にしました。梅雨時期になると山林の下草刈りです。当時草刈り機もなく、これがとても大変だったのを覚えています。一方田んぼでは、4〜10月が、皆さんご存じのような稲作です。玄米を出荷するまで我が家で作業をしました。勿論、畑作も同時に行いました。
 しかし、今となってはこの四季に逆らわない働き方がとても懐かしく感じますし、今よく言われている「カーボンニュートラル」にも繋がると思うのですが、読者の皆さんはどのようにお考えでしょうか。

みんながわくわくする学校を「自分から」