「リカレント教育」とは!? 1/11 303号
- 公開日
- 2023/01/11
- 更新日
- 2023/01/11
校長室
「人生百年時代」に向けて、社会人になってからも年齢に関係なく新たな知識や技能、教養を身に付け、主体的にキャリアを形成していく人が増えています。出産や子育てなど女性のライフステージに対応した支援や、若者の活躍促進の観点からも、社会人の学び直しが注目を集めています。
社会人が大学や大学院で学び直す「リカレント教育」は「生涯学習」と何が違うのでしょうか。生涯学習とは、人が生涯にわたり学習活動を続けていくこと。一般的には学校教育だけではなく、社会教育、文化活動、スポーツ、ボランティア、趣味など、さまざまな場や機会において行う学習を指します。
リカレント教育は、主に学校教育を終えた社会人が、大学などの教育機関に戻って、職業能力の向上となるより高度な知識や技術、教養を学習することです。スウェーデンの経済学者ゴスタ・レーン氏が1968年に提唱しました。
お稽古事と大学院との違いがあるとしたら、前者は与えられたものを学ぶことであり、後者は自ら問いを立てて答えを見付けること(研究)だと考えられます。この「問いを立てて考える力」こそ、人生百年を生きる上で非常に重要だと言われています。また、「問いを立てて考える力」は、新学習指導要領が求める子供たちに育成を目指す力そのものでもあります。
この年になった私は、「生涯学習」と「リカレント学習」の双方を使い分けて健康寿命を延ばしていきたいものです。