学校日記

当たり前? 有難い! 12/19 298号

公開日
2022/12/19
更新日
2022/12/19

校長室

 今日出勤して、朝の除雪が終了した頃に本年度着任した職員に質問されました。「校長先生、この学校の敷地は融雪装置もないしこんなに積雪があっても除雪してもらえないのですか?」と。どう返答しようか迷ったのですが、次のように答えました。「学校までの出勤路で今朝は除雪がされていましたか?私は、前市長さんから聞いたことがありますが、今朝のように10cm前後の積雪の日除雪車を出動させるかどうかで市内の道路全てで何千万円という経費の違いが出てくるそうです。今日ぐらいの積雪でしたら、自分たちで力を合わせて除雪できないでしょうか?」
 暮らしを支えるライフラインのように「いつも身の回りにあって、その存在を当然のように感じている物事」については、私たちは、ついその有難さを忘れてしまいがちです。水道の蛇口をひねったら、いつでもきれいな水が出てくるのは当たり前。電灯のスイッチを入れたら、明かりがつくのは当たり前。お金を出しさえすれば、簡単に食料を入手できて当たり前・・・。しかし、そうした便利で快適な生活の背後には、必ず「支えてくれる人たち」の存在があります。
 今、私たちがライフラインを安定的に利用できるのは、日夜それを維持する仕事に携わっている人たちのお陰であることを忘れないでおきたいものです。平素はあまり意識していなくても、一人一人がそれぞれの持ち場で自分の仕事を成し遂げ、生活に必要な物品やサービスを提供し合うことによって、社会の機能が保たれていることを、時には振り返ってみたいものです。