学校日記

何とかならなかったでしょうか? 長野の公園閉鎖! 12/16 297号

公開日
2022/12/16
更新日
2022/12/16

校長室

 長野市のある小さな公園で子供たちの声が雑音で我慢できないと、住民から苦情が届いた結果、公園自体が閉鎖になりました。公園は、若い主婦にとって大事な交流場所です。地域の避難場所でもあり、災害が起きると、1番先に避難できる最適な場所だと思うのですが、・・・。近頃は、このような問題は都会でも多いようです。障害者施設、ディサービスなどの立地計画が持ち上がると、時価が下がると反対が出るそうです。
 長野の公園閉鎖がニュースで話題になった時に、私は20代にサッカー部顧問を務めていた頃を思い出しました。夏休み中に部活動を行うために朝一番にグラウンドに足を踏み入れると驚きました。昨晩行われたと思われる花火の残骸が全てそのまま残っていたのです。草一つ生えさせない。また、トンボで毎日グラウンド整備をしていた者にとっては、神聖な場所を汚されたという怒りの感情がこみあげ、校長室へ駆け込みました。校長先生は、私の話を1通り聞いてくださった後に「鈴木君あなたの気持ちは分かる。しかし、グラウンドに隣接する民家は風が吹くたびに窓は真っ白。洗濯物さえ干せないんだよ。そんなこと考えたことありますか。」と話してくださいました。
 このお言葉を聞いた途端、自分の視野がいかに狭かったのか。若気の至りといいましょうか。怒りから恥ずかしいという思いに変わっていったのを今でも覚えています。長野の公園閉鎖のニュースから世知辛いご時世に変わりつつあるなという思いがある反面、お互いの立場を理解し合い、人に優しい言動を自ら実践していかなければという決意を新たにする機会にもなりました。

みんながわくわくする学校を「自分から」