PK戦 準備に課題!?12/7 290号
- 公開日
- 2022/12/07
- 更新日
- 2022/12/07
校長室
サッカーのワールドカップカタール大会第16日は、決勝トーナメン1回戦が行われ、日本は前回準優勝のクロアチアに1対1のPK戦で1対3 と敗れて目標としていた初の8強入りを逃しました。 それでも、ドイツやスペインというW杯優勝国を破ったのは財産であり、森保監督の「新しい景色を見せてくれた」との言葉に頷くことができます。
昨日は寝不足の方も多かったのではないでしょうか。私も長男も試合終了まで生で試合観戦をしていました。私自身ここまでの日本チームの頑張りは賞賛しているのですが、最後のPK戦のみが腑に落ちない思いでした。選手自身がキッカーを決めたようですが、どのキッカーからも迷いや気負い、不安の表情が伝わり失敗を予感させたからです。
そんなもやもやした思いで1日を過ごした私でしたが、今朝の朝刊に掲載されていた大塚一朗氏のワンポイントアドバイスで納得の思いに変わりました。大塚氏は富山第一高校サッカー部監督時代に全国制覇を成し遂げられ、暫く後に福光福祉会館に講演に来られました。その時の講演内容もおぼろげながら記憶しています。まず、朝刊の内容をご紹介します。
(途中略)・・・日本チームは、落ち着いて蹴れるように、PKの練習をしていたのだろうか。クロアチアはおそろくPK戦になることを見越して、MFモドリッチなど主力を下げてフレッシュな選手を投入したと思うし、実際にキッカーを務めさせていた。結果論だが、日本もGKを変えるなど策を打っても良かったかもしれない。世界に近付いたようで、まだ距離があることを痛感させられた大会だった。・・・
大塚監督が全国制覇を成し遂げられたときは、3人のゴールキーパーを状況に応じて使い分けておられたのを記憶しています。PK専用のゴールキーパーが1人いたように思います。私の携わっている野球に例えてみます。野手の守備の指導をしている際、「こんな打球が飛んできたときにこんな動きをしようとシュミレーションしておくことが大事。」「野手の送球のカバーやバックアップがしっかりしていると、暴投による進塁は起こらない。」「打者は何球目のどの球種を狙うか決めてバッターボックスに入ることにより、安打の確率は上がる。」「ベンチにいる時に相手投手の牽制のフォームの癖を見抜いておけば、塁に出た時に盗塁の成功率は上がる。」等準備の大切さを日々教えていたのを覚えています。
ワールドカップサッカーに限らず、「準備の大切さ」を今後も説いていきたいと思います。