南極の氷贈呈式!?11/11 第274号
- 公開日
- 2022/11/11
- 更新日
- 2022/11/11
校長室
本日4〜6年生を対象に「南極の氷贈呈式」を行いました。自衛隊富山地方協力本部募集課広報係から牧野さんと渡邉さんにお越しいただきました。(校長室 第264号 10/25参照)
代表児童がクーラーボックスに入った南極の氷を受け取った後、牧野さんのお話を聞きました。そして、南極の氷を砕いてもらって、子供たちは実際に触ってみました。私も南極の氷を触ってみて3つのことが分かりました。
1つ目は、透明度が普通の氷よりも高いことです。これは、降り積もった雪が水分と一緒に圧縮されて氷が出来上がるそうですが、通常の氷よりも空気泡が大きいため透明に見えるそうです。2つ目は、砕いた氷にリレーで用いるバトンを当て耳をそば立てて音を聞いてみると、「シュー」という音を確認できることです。これは、南極の氷は降り積もる雪で圧縮されてできるため空気泡の気圧が高く、氷が解けると大気に「シュー」という音とともに広がっていくそうです。
3つ目が私の一番の興味でした。昭和基地で氷の観測を続けるとどうして地球の歴史が分かるかという疑問でした。地球の全地域の大気が風邪などで南極に運ばれてきます。それが氷の空気泡として堆積されます。空気泡には、微生物や植物が含まれており、それを調べればどの地域から飛んできたものか分かるそうです。また、堆積された氷の深さによりいつの時代の氷かも分かるそうです。南極の気温は、零度を超えることがないため、過去の飛来した生物の死骸や植物等は、腐敗することなくそのまま保存されているそうです。
子供たちは、歓声を上げながら氷を触っていました。また、自衛隊員の格好よい制服に興味を持った子供も多く、着させてもらって記念撮影を受けている子もいました。学び多い時間となりました。