幸せな北陸、日本の北欧!?10/7 第253号
- 公開日
- 2022/10/07
- 更新日
- 2022/10/09
校長室
新聞記事に上記の見出しが載っていたので気になって、日本総合研究所が先日発表した「47都道府県幸福度ランキング」を調べてみました。地域社会に生きる人々の幸福を考えるきっかけをつくることを目指して、2012年から、2014、2016、2018年と2年ごとに(一財)日本総合研究所が発表している「都道府県幸福度ランキング」。同調査の最新結果が明らかになりました。
同調査では、地域の社会的状況や構造を示す5つの基本指標と、人々の幸福感を具体的に評価する尺度として「健康」「文化」「仕事」「生活」「教育」の5分野・50指標を設定。それに追加指標を加えた計75指標を総合して、都道府県別の「幸福度ランキング」を算出しています。5回連続1位の福井県の原動力は、2012年版から1位を守り続けている「仕事」と「教育」。なかでも「教育」はほかの都道府県を大きく引き離す得点となっています。
ただ、総合1位の座も盤石とはいえなさそうです。総合得点で2位以下に圧倒的な差を見せつけた2018年版と比べると、他県との差は縮まりつつあります。そんな福井県を猛追しているのが富山県でしたが、今回は4位に後退しました。その代わりに上がってきたのが2位の石川県です。
北陸3県の共通点は「仕事」「生活」「教育」の高さであり、回を重ねるごとに北陸3県の強さが鮮明になっています。さらに、上位の都道府県が本州の日本海側地域で形成されつつあることも興味深い結果です。
この手の調査を世界の国別で行うと、たいていフィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイスランドといった国が上位の常連になります。
このランキングの課題は、「住民がどう思っているか」が反映されていないことだそうです。県民は、このランキングをどのくらい意識しているでしょうか。私が最近痛感しているのは、新鮮な海の幸が頂けること、田畑の幸が自給自足で得られること、近くに山の幸を採りに行ける有難さぐらいです。ちょっと食いしん坊かな?
目の前にいる子供たちは、将来どこで生活するのでしょうか。この幸福度ランキングを少しでも意識して故郷に残ってくれたらと思っています。