子供は地域で育つ?! 9月25日 第245号
- 公開日
- 2022/09/26
- 更新日
- 2022/09/26
校長室
休日を利用して、昨日秋の富山県高校野球決勝戦(新湊高校—氷見高校)を観戦していました。好天なのか久しぶりの漁師町対決なのか試合開始50分前から駐車場が満車(通常は25分前位)になるくらい大盛況でした。
7回終了後2対2の同点の接戦でゲームが進み、8回の表氷見が4点挙げた直後に忘れられない場面に出くわしました。次の打席を待っているエース投手の青野君がネクストバッターボックスに入った瞬間バックネット裏から大声が飛んできました。「青野!青野!」この声に対して、青野君は、振り向いてヘルメットを取って笑みをこぼしたのです。一瞬、「野球のマナーからしてどうなのかな?」とは思いましたが・・・すかさず「青野一発スタンドに放り込んで来い!俺ー小学校の時から青野を見とるんやー・・。」と声援が続きました。その直後青野選手は、スリーランホームランを放ち試合を決定づけました。
選手の家族であれば、アルプススタンドです。しかし、バックネット裏からの大声の声援となれば、間違いなく氷見地域の住民です。しかも、青野選手は小学校・中学校・高校と地元氷見で奮闘を続けています。おそらく、この地域住民は、小学生の少年野球時代からの青野選手の応援に駆け付け、家族にも負けないぐらい熱い思いを持っているのでしょう。その思いがドラマを引き起こしたといっても過言ではありません。
「子供は地域で育つ」この言葉を噛みしめて、少し嬉しい気持ちになり帰路につきました。