学校日記

授業力を高める実りの秋?!  9月21日 第243号

公開日
2022/09/21
更新日
2022/09/21

校長室

 9月26日に行われる学校訪問研修会に向けて、教師の本分である授業力を高めるために互見授業、模擬授業等の様々な取り組みを先週から行っています。
 私が本校職員に特にお願いしているのは、「発問は、子供たちに何に気付かせ、何を考えさせるのか明確な意図を持ちましょう。正しく端的に伝わる表現で。問いかけたら沈黙を恐れず、教師は黙って子供に考えさせましょう。」です。
 昨日は、若手の2年生担任のA先生の模擬授業の子供役として参加させていただきました。模擬授業とは、研究授業当日の指導内容をリハーサルとして、実際の児童を使って出来ないので、同僚教師が子供役となって行うものです。数名の同僚教師が子供役になりました。授業内容は、既習の「三角形は3本の直線に囲まれた図形、四角形は4本の直線に囲まれた図形」という定義を使って身近な図形は三角形なのか、四角形なのか、どちらでもないのか判別しようというものでした。その中で焦点になったのは、三角形の3つの角が丸くなった図形でした。子供役の反応として「これは、3本の直線に囲まれているので三角形」「3つの直線はあるけど、頂点がないからこれは三角形じゃない」「頂点って何?」「図形で直線どうしが交わってできる点」「あー図形のちくちくの所ね」「角がちくちくでないと三角形じゃないんだね」「えー本当?」「よく分からんようになった」「・・・」ちょっといじわるな先生は、少しひねくれた反応も織り交ぜます。
 そこで、2年生のA先生は授業の狙いに沿って、子供たちの反応を収束させていき、本時のまとめへとつなげていきます。問いかけに対して、突拍子もない反応や解決の見通しが持てない反応をする子供の考えを予測するのがとても難しいです。ですから、この模擬授業は、多種多様な子供たちの反応を予測するのにとても有効です。
 本校では、若い担任の教師が多いです。授業力を高める研修を積み重ね、分かりやすく確実に基礎・基本が定着する授業を子供たちに提供できるようになってもらいたいと心の中で願うのでした。