「言っていい事・悪い事」「言っていい時・悪い時」「言っていい人・悪い人」6月15日 第203号
- 公開日
- 2022/06/15
- 更新日
- 2022/06/15
校長室
毎日、子供たちの楽しい会話の中に入っていますと、ユーモアを生み出そうとして、つい口を滑らしてしまうことがあります。心の中で反省して、同じ過ちを繰り返さないように心がけるのが上記の3点です。これは、故田中角栄元首相がよく言っておられた言葉です。
1 言っていい事・悪い事
相手を中傷する言葉(例えば、きもい、うざい等)は、言ってはいけないと分かっていても、感情的になると、誰もがつい言ってしまいがちです。映画「男はつらいよ」で寅さんが「それを言っちゃおしまいよ」という場面があります。寅さんの言動に周囲が堪忍袋の緒が切れて言ってしまうわけですが、それは本人にとって絶対言って欲しくないことなのです。相手が誰であっても、どんな場面でも「言っていい事・悪い事」は肝に銘じたいです。皮肉や嫌味は特に注意が必要です。
2 言っていい時・悪い時
会合や人とのお喋りの中でも、俗に言う「空気を読む」ことが出来なくて、長い話をしたり場にふさわしくない言動をしてしまったりする場合があります。内容に問題のあることは、どんな時でも言わない姿勢が大事です。お互いに注意したいものです。
3 言っていい人・悪い人
同じ内容のことを言われても、人によっては非常に傷つく人もいれば、あまり気にしない人もいます。大事なことは言われた側がどう思うかを最優先にするということです。言う側の論理が優先であってはならないのです。
「子供は社会の鏡」と言われるように人権意識の高い社会や学校(家庭)で育てば、相手の人権を意識した人になり、相手を傷つける言動は少なくなります。庄南小学校では、相手を傷つける言動が減っていはいますが、油断は大敵です。私たち大人が言語感覚を磨き、子供たちに手本を示せるようにしていきたいものです。