不審者避難訓練! 2/15 524号
- 公開日
- 2024/02/15
- 更新日
- 2024/02/15
校長室
本日、不審者対応の避難訓練を実施しました。S教諭が不審者役になり、「どうしても、娘にあいたんや!今すぐ会わせろ!」と不審者が怒鳴り込んで来た想定で実施しました。一昨年度、警察官を招聘して教わった、「対応する教職員は不審者を刺激せず、警察官が到着するまでの時間を稼いでほしい。」という方針のもと、下学年は外回りでランチルームへ移動、中学年は音楽室へ移動、高学年は内鍵をかけて教室に残る避難を行いました。
私が野球関係で親しくしている愛知県の小学校の教頭先生は、毎年富山県に来られる度に次のようにおっしゃいます。「富山県の学校はどうして門扉で囲まれていないのですか?不審者対策大丈夫ですか?それから、部活動を終えた中学生が薄暗い夕暮れ時に、自転車で帰宅するの危なくないですか?」と。私が、十数年前に愛知県の中学校を訪れた時は、確かに校舎が高いフェンスで囲まれていました。
また、大阪教育大学附属池田小学校事件を覚えてらっしゃる方も多いことでしょう。2001年(平成13年)6月8日に、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校で発生した無差別殺傷事件(建造物侵入・殺人・殺人未遂・銃刀法違反事件)。同校に侵入した宅間 守が、1年生・2年生の児童8人を出刃包丁で殺害、15人(児童13人および教職員2人)を負傷させました。日本の犯罪史上稀に見る無差別大量殺人事件として、社会に衝撃を与えました。
事件当時の次の校長先生から、中央研修でお話を伺う機会がありました。その日は、研究大会の日で犯人は、勝手口から業者を装い校舎内に侵入したそうです。勝手口で出くわした教員は、当日の研究授業のことで頭がいっぱいで、侵入者を不審に思わず通してしまったそうです。犯人は、低学年教室に刃物を持って侵入し、子供たちを守ろうとしてた教員が先に刺されてしまったそうです。異変に気付いた隣の教室の先生も犯人を取り押さえようとして刺されたそうです。悲惨だったのは、たくさんの救急車が学校に集結し、様々な病院に搬送されたためどの子がどの病院に搬送されたのかを学校が把握出来ず、我が子の死に際に間に合わなかった保護者がおられたそうです。
この事件をきっかけに、池田小学校は門扉付近に守衛室が設けられたこと。教室配置をハーモニカ型からジクザグ型に変更して隣の教室の異変が見えるようにしたこと。事務室の机や窓の取り付け位置を変更し、来校者が事務員の全員から見えるようにしたこと等の対策を講じられたそうです。
子供たちの安全・安心を守るために教職員一同全力を尽くしていきたいと思います。