かけ算九九合格テスト! 2/8 520号
- 公開日
- 2024/02/08
- 更新日
- 2024/02/08
校長室
2年生は、今日から一人ずつ校長室に来てかけ算九九の暗記テストを行います。子供たちは、「一一が一から九九八十一まで」と「下り」と言い、私が指定した段を逆に言います。例えば、3の段でしたら「三九二十七から三一が三まで」です。一人ずつ順番にテストをしました。今日、九九テストをした3人の子供たちは全員無事合格し、校長の私からメダルを首にかけ、とてもうれしそうな表情でした。教室に戻った子供たちからは、「校長室に入ったらすごく緊張した」「練習どおりに言えてよかった!やっと終わった!」という歓声を上げていました。教室やご家庭でもたくさん練習していただいていることと思います。ご協力ありがとうございます。
ご存じのようにかけ算九九はかけ算やわり算の計算の基礎となるものです。正確な暗記が必要なのは、言うまでもありません。しかし、暗記が苦手な子供もいるはずです。「かけざん九九の暗記法」の留意点についてネットで調べてみました。
小学2年生以降の学習で非常に重要となる「九九」。ただ、ニガテ意識をもってしまうお子さまが多い単元ではあります。九九を覚えるには暗記から始めなくて大丈夫!まずは「かけ算とは何か?」を知るのが最も近道なのです。
1 まずはかけ算を理解する
かけ算でいちばん初めに学ぶべきことは、「九九の暗唱」ではなく、「かけ算の意味」を知ること。かけ算とは、「1つあたりの数」×「いくつ分」=「全体の数」という考え方です。説明だけでは想像しにくいと思いますので、可能であれば、アメや1円玉などを使って説明してみましょう。たとえば、3×2=6というかけ算を覚えるために、3つのアメのかたまりを2つ作り、合計が6になることを説明する、といったやり方です。かけ算の「九九」をの式と答えだけを丸暗記してしまうと、一見ラクそうに思えるかもしれません。しかし概念が理解できてないのでわり算などへのその後の応用、知識の積み重ねがしづらくなってしまうのです。これから習う算数での実力をグっと伸ばすためにも、かけ算のしくみ、概念をまずは理解がオススメです。
2 「に、し、ろ、は」の読み方を知る!九九では普段使わない数字の言い回しにも注意
九九では「2,4,6,8…」の読み方が、「に、し、ろ、は」になることを理解し、使い慣れていくことが大切です。さらに、3の段の「さざんが(3×3)」や「さぶろく(3×6)」、8の段の「はっぱ(8×8)」などの普段使わない数字の言い回しについても慣れておきましょう。
3 覚えやすい段から取りかかる
九九はかならずしも1から9の段まで順を追って覚えていく必要はありません。比較的わかりやすい段から考えてみましょう。次の図のように、「7の段」「8の段」など、特定の段は間違いが多い傾向がみられます。
4 かけ算を楽しく覚えるコツ
子どもたちにとって、はじめて算数での「暗記」を経験するのがかけ算です。暗記の方法は様々ありますが、覚えやすい方法を一緒に見つけてあげることが重要です。
声に出して九九を言ってみる最初は、わからなければすぐに表を見てもかまいません。九九を声に出して読むと、目からだけでなく耳からも頭に入ってきて、数字を覚えやすくなります。見ないで言えるようになるまでくり返しましょう。
5 「音」と「リズム」で覚える
「暗記」という行為に慣れていない小学2年生にはコツが必要です。多くの子どもたちが幼児期に触れてきた「音」や「リズム」を使って九九を覚えるのは有効的な方法です。過去にベネッセ教育情報が取ったアンケートでは、九九の歌を活用したという保護者のかたもいました
6 音が似ている段は間違えやすい!特に「7の段」「8の段」は要注意
7(しち)と8(はち)の音が似ているため、混同してしまうことがあります。例えば、8×4=32は8(はち)を7(しち)と混同して28という誤答をしてしまうケースが見られます。また、7(しち)と4(し)を混同するケースもあるようです。音で混乱しやすい段は、はっきり大きな声で覚えるように心がけましょう。
7 大きい数も混乱しがち。「6の段」以上は時間をかけて覚える
かけ算を習い始める2年生は、まだ「数」という概念に慣れていない時期です。数が大きくなればなるほど混乱してしまうお子さまも少なくありません。覚えにくい6・7・8の段はくり返し唱えて、時間をかけて覚えていくことが大切です。