学校日記

兵庫県等の教職員、被災地を支える!  2/7 519号

公開日
2024/02/07
更新日
2024/02/07

校長室

 2月5日付日本教育新聞が、能登半島地震の被災地を支える現職教職員の奮闘ぶりを伝えています。阪神淡路大震災で大きな被害を受けた兵庫県の教育委員会等が現職教員を被災地に派遣し、現地の教職員らを支えています。兵庫県教委が設けている「震災・学校支援チーム」(EARTH)の一員として先月5日、能登半島地震の被災地に入りました。派遣期間は7日までの3日間。

 主幹教諭中森慶(45)さんの話によると、同チームには230人が参加。小、中学校、高校の教員、事務職員、養護教諭等が在籍しておられます。阪神淡路大震災当時の支援に対する恩返しと、自分たちが学んだことを伝えていくために活動しておられます。

 中森さんは、金沢駅からレンタカーで珠洲市へ向かいました。市内の学校の殆どは避難所となり、停電が続く中、学校には電源車が来ていて、夜になると周辺は暗闇でしたが、学校だけは明るかったようです。

 同チームの一員として、学校が避難所になった場合の対応について学んだことを話した場面では、まず体育館を避難所として使ってもらい、次に特別教室を開放。授業再開に備え、普通教室は出来る限り、避難所として使わないようにすることを助言されました。

 避難所では、早い段階のルール作りが大切であることを強く感じたそうです。その一つが履物の扱い。室内用に履き替えない運用の校舎では、学校再開を控えて消毒作業に追われることとなるそうです。

 高校も訪ねられました。小、中学校と比べると規模は大きく教職員も多かったが、当時は40人中3人とか学校に来ていなかったそうです。校長室は、災害対策の本部となって学校業務では使えず、校長先生は支援物資のパンを数える等の作業に追われていたそうです。

 そうした状況の中、チーム員は「何でもします」と申し出て、断水中のトイレの処理作業を買って出たそうです。中森さんは既にチーム員として、被災地で活動した経験を持ちます。今回の地震では初めて派遣された教員がいて、中森さんのような経験者と共に活動を積んで、被災地での支援について学ばれたようです。

 最近は、新聞等でこういった能登半島地震の支援者のエピソードがよく紹介されています。それらを読む度に「自分も出来る支援はないのかな?」と考えさせられます。義援金や政府が進める「北陸応援割」等自分が出来そうなことをこつこつと協力していきたいと思います。読者の皆さんは、いかがでしょうか。

みんながわくわくする学校を「自分から」