学校日記

日本海側に大雪をもたらす「山雪型」と「里雪型」の違い  1/26 511号

公開日
2024/01/26
更新日
2024/01/26

校長室

 3日連続の降雪となりました。私は、雪が降ると除雪のため朝4時に起きます。我が家→公民館→在所の独居老人宅→南砺市広谷(イオックスアローザスキー場入口)の親戚宅(1人暮らし)→南砺市城端金戸の親戚宅(1人暮らし)の順に除雪機のオペレーターをしています。これで2時間コースです。除雪機といってもそれぞれの場所にバケット付きのトラクターかフォークリフトが置いてあります。大型特殊免許やフォークリフト作業免許は持っています。今朝、我が家(南砺市開発 旧福光高校付近)の前の県道は除雪車が走りませんでした。しかし、南砺市広谷や南砺市城端金戸は新雪が20cm以上あり除雪車が走っていました。ここでふと「一昨日は里雪型だったのに、昨日と今日はなんで山雪型なんだ?」という疑問を感じました。早速ネットで調べてみました。

 主に山沿いや山間部で雪を降らせる山雪型の時は、天気図が上の図のようになっています。等圧線は南北に伸び、まるでスイカのような縦じま模様が出現。等圧線が混み合っているところは風が強いので、日本列島は強風に見舞われます。また、寒気に注目すると、中心部分が日本海の北部あたりとそこまで南下していません。一方、海岸沿いや平地で雪を降らせる里雪型の時の天気図は、等圧線がぐにゃぐにゃと曲がっています。風は比較的弱いですが、問題は寒気です。寒気の中心が日本海の中部や南部にまで南下してきます。

 積乱雲がどこで発達するかが鍵

 山雪型と里雪型では雪が降る場所が異なりますが、その理由は積乱雲にあります。山雪型の場合、強い風とともに西の大陸からやってきた冷たい空気が、日本海上で水蒸気を蓄え積雲となります。この積雲が山にぶつかることで上昇気流が生まれ、雪雲が発達。その結果、山で雪を降らせる形となります。ところが、里雪型の場合は上空に強い寒気があることで、日本海上ですでに雪雲が発達。そのため、海岸沿いを中心に雪を降らせてしまうのです。里雪型は人が多く住むところに雪をもたらすため、特に注意が必要です。

 雪が降ると、本校の子供たちは築山のそり遊びで大喜びです。しかし、30cm位の築山の積雪は、あと何日もつか分かりません。私としては、里雪型が有難いのですが、読者の皆さんは山雪型を好まれますか?