学校日記

夏は「線状降水帯」冬は「JPCZ」に要注意! 12/20 496号

公開日
2023/12/20
更新日
2023/12/20

校長室

 夏は洪水、冬は大雪の被害が心配されるようになりました。今朝のNHKラジオ放送によると、長岡市では先週全く積雪がなかったのに今朝は、1mを超える積雪になっているとのことです。私達は、大雪の予報が出ても大したことがなかった経験を重ねるうちに「今度も大丈夫だろう!」という心理が働いてしまいます。
 
 そこで私は、天気予報の中でも夏は「線状降水帯」、冬は「JPCZ」の動きに注目しています。JPCZとは何かについてネットで調べた内容を簡単に紹介します。日本列島では、冬になると日本海側を中心に大雪に見舞われることが多々あります。大雪になると予想された場合には、数日前から気象庁などが注意・警戒を呼びかけますが「JPCZ」(日本海寒帯気団収束帯)という言葉が出てきたときは注意が必要です。PCZとは…
 Japan sea=「日本海」
 Polar air mass=「寒帯気団」
 Convergence=「収束」
 Zone=「帯」 の頭文字をとったものです。

 冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あります。

 大雪で思い出すのは最近では、2021年1月10日の砺波市成人式の日です。この日は35年振りの大雪に見舞われた富山県。砺波市の成人式が行われ コロナ対策を徹底しての最小限の規模に 縮小して行われました。砺波市文化会館までの道路が大渋滞となり、開始を20分間遅らせたのですが間に合わなかった成人が30名程いらっしゃいました。また、この寒波で東海北陸自動車道で車のスタックが発生し、武田県議がお茶とおにぎりを配給された(中学時代の野球部の後輩)というエピソードも。そして、私の同僚は屋根雪の重みでカーポートが潰れ、入庫されていた2台の車に大被害が。気の毒で気の毒で・・。

 今回の警報級の大雪も大したことが無いよう祈るばかりです。そして、不要不急の外出は控えたいものです。