学校日記

カブトムシの幼虫有難うございます!  11/30 482号

公開日
2023/11/30
更新日
2023/11/30

校長室

 先日、庄南校区放課後児童クラブ会計の平瀬敏和(民生児童委員)さんが来校され、カブトムシの幼虫を20匹余り持ってきてくださいました。畑の肥料にしようと、競馬場の厩舎から馬糞を分けてもらったら、その中に沢山のカブトムシの幼虫がいたそうです。小学校の教育活動に生かせないかと思い、持ってこられたということでした。

 私は、各学級の担任の先生に事情を話し、飼育してみたい学級を募りました。その結果、すみれ学級の担任の先生のみが名乗り出てくれ、すみれ学級と校長室それぞれに飼育ケースを置いて飼育することにしました。以前、加藤秀明(加藤木工)さんから教わったように、2,3日に1度ぐらい適度な湿り気を与えるために霧吹きで水分を与えています。しかし、馬糞の中に潜っていた幼虫がすぐに表面に現れてしまいます。出てきたらその都度馬糞をかけるのですが、すぐに表面に出てしまううえに、元気が日に日に無くなっていきます。

 そこで、カブトムシの幼虫が表面(マットの上)に幼虫が出てくるときの対処についてネットで調べてみることにしました。

カブトムシの幼虫を飼っていると、マットの地表に幼虫が出てきてしまうことがたまにあるのですが、これには主に2パターンの原因が考えられます。

●原因1:土の中が不衛生になっている
マット交換を忘れていてマットのほとんどが幼虫の糞になってしまっている場合や、加湿をしすぎてしまっている場合によく見られる現象です。この場合は、マットを新しいものに交換することで解決できます。

●原因2:昆虫マットが発酵して炭酸ガスが発生している
昆虫マットに含まれている枯葉や木を微生物が分解する時に炭酸ガスを出すのですが、容器の通気性が悪いと炭酸ガスのせいでカブトムシの幼虫がうまく呼吸できなくなり、新鮮な空気を求めて地上に出てきてしまう場合があります。こちらは微生物のはたらきが活発な新しいマットに交換した直後によく見られる現象です。容器の蓋に穴を開けて通気性をよくしたり、手間はかかりますが一度マットをたらいなどに広げて加湿しながら数日おくことでガス抜きをしたりすることで防ぐことができます。

幼虫が動かないときは?

飼育しているカブトムシの幼虫が動かなくなってしまうことがありますが、心配はいりません!幼虫が動かなくなる原因は2つあります。

●原因1:気温が低い
寒い冬の期間や3月や4月の寒い日にみられます。気温が上がればまた元気に動き出すので心配しなくて大丈夫です。

●原因2:蛹になる準備をしている!
蛹になる準備ができた幼虫は、えさを食べなくなり、周りの土を押し固めて自分の体を収める空間「蛹室」を作るため、1ヶ所にとどまるようになります。蛹室作りは5月頃から始まります。上手く成長が進んでいる合図ですので、心配せずにそっと見守ってあげましょう。

カブトムシの幼虫は、死ぬと体がしぼんで黒く変色します。逆に言えば、体が変色していなければ生きている証拠なので安心してください。(途中略)

 カブトムシの幼虫が死んでいないということが分かったので、一安心です。馬糞を新しい大鋸屑に変えるなどして対処してみたいと思います。