学校日記

藤原 和博氏の熱弁  11/27 479号

公開日
2023/11/27
更新日
2023/11/27

校長室

 11月25日に富山県民会館で富山県PTA会員大会が実施されました。その後半に藤原和博氏が講演されるということで、出かけてきました。藤原氏の講演は、東京で2度聞いたことがあるのですが、とにかく熱弁で子供たちの将来を考えるには分かりやすかったので、楽しみに行って来ました。少し紹介させていただきます。
藤原氏は、東京大学経済学部卒業後にリクルートへ入社し、東京営業統括部長や新規事業担当部長などを歴任し、メディアファクトリーを立ち上げておられます。その後、ロンドン大学ビジネス・スクール(LBS)の客員研究員を経て、リクルート社のフェローとなられます。

 2002年には杉並区教育委員会・参与(教育改革担当)となり、小中学校での教育改革に関わられます。2003年からは都内で義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校校長を5年間務めた後は、橋下大阪府知事特別顧問、武雄市特別顧問、奈良市立一条高校校長として活躍されました。

 和田中学校校長時代に、社会の仕組みを学び「正解が1つではないテーマの謎に挑む思考訓練法」を教える「よのなか科」を創設しておられます。そして、よのなか科を各地で展開、スタディサプリでも提供し、「生徒の情報編集力の育成」に力を入れておられます。よのなか科は、地域の課題や時事・社会問題など、生徒が身近に感じる世の中の出来事を題材にして、正解のない問題について考え、ディベートすることで情報編集力(思考力・判断力・表現力)を養う取り組みです。講演回数は1,500回、書籍は80冊を超えるなど、教育改革実践家として広く活躍しておられます。

情報編集力(思考力・判断力・表現力)が養われる

 未来の教育講座 よのなか科は「面接試験に合格するコツは?」「英語を公用語にすべきか?」など、正解が1つではない課題についてブレストやディベートをする講義です。正解が1つでないテーマだからこそ、思考力を高めることができます。そして、自分の頭で考え、アイデアを出し、議論することで判断力や表現力を養うことができそうです。一般的な受験勉強では身に付けることが難しい、情報編集力を身につけられるのが未来の教育講座 よのなか科の特徴だそうです。

 人生に役立つ幅広いテーマ

 藤原先生の未来の教育講座 よのなか科は、人生に役立つ幅広いテーマが用意されています。科目の枠にとらわれず、世の中に関連した「経済」「学校」「仕事」「社会」「起業」の5つのテーマで思考力を鍛えることができます。「生涯使えることを教える」のが、よのなか科の目的でもあるため、受験終了後にも役立つ内容です。生きていく上で役立つ幅広いテーマを取り扱うのがよのなか科の授業の魅力だそうです。

 教育改革実践家の藤原氏は、これからの時代を生き抜ける生徒の育成に使命感を抱いておられる講師でした。「自分の言葉を発信できる若者を育てる」「思考力や表現力を持った人材を育成する」などの想いもあって「情報編集力を育成する」を講演の中で強調しておられました。

 講演を聴いていた私にとって、「よし!明日から頑張るぞ」と元気を頂ける一時でした。