10月19日(木)と20日(金)に第75回全国連合小学校長研究協議会東京大会が開催されました。2日間参加の予定でしたが、急遽身内の不幸のため19日(木)の夕方初七日法要が終了後に東京に向かいました。1日目の研修は、当然終了していたので、新幹線内でオンデマンド配信視聴による研修に参加しました。ステージ上で講話される方の表情がはっきり捉えられとても参考になる研修でした。

　2日目は、会場の東京国際フォーラムに出かけ、最前列で研修を受けました。特に印象に残っているのは、シンポジウムのシンポジスト「情報ライブミヤネ屋」などコメンテーターとして出演しておられた小西美穂氏とアース製薬社長のハロルド・ジョージ・メイ氏(2018新日本プロレス社長歴任)の講演でした。

　小西氏の講演で印象的だったのは、「悩んでいる人にプラスの声掛けをしてしまうと本人は否定から入らなければならず、エネルギーが必要。」という話です。「最近調子いい？」「順調？」「この前の貴方の〇〇良かったね？」等です。悩んでいる本人はね「ええー実は・・・」と覆すのにエネルギーが必要だということです。それを回避するために「ええーまあー」と心にないことを答えてしまう場合が多いそうです。次に「リーダーは否定の王様にならない。」という話が重くのしかかりました。リーダーで否定の話ばかりする人が案外多いそうです。例えばラーメン屋へ行ったとします。「あそこの店の味は、まずまずだったが待ち時間の長いこと。」「あそこの店の味はまずまずだったが、値段が高すぎてね・・。」等。最後に、「現代社会は、隠さない人が支持される。」そうです。失敗を告白すると、「そんな言いにくいことよく言ってくれたね。」と共感されるそうです。逆に隠してもこれだけSNSが普及しているので、いずれ知られてしまうそうです。

　メイ氏の講演で印象的だったのは、「リーダーシップに欠かせない2つの要素は『イニシアチブが取れる』と『熱意がある』だそうです。」また、トップとしての資質能力で最重要だと思っておられるのは、「交渉力」と「プレゼン能力」「部下とのコミュニケーション能力」だそうです。

　2人とも壇上での熱弁には迫力がありました。東京まで出張の機会を頂いて直に話を聞かせていただいた事に、感謝の思いが頭を巡らせました。オンデマンド配信による研修と集合研修、富山から東京まで新幹線で約２時間の移動。文明の力を痛感する2日間でした。有難うございました。