昨日の夕方、出張研修が終わったA先生から電話がありました。「校長先生、今出張が終わりました。今から学校へ戻ります。」「えーもうこんな時間だし、直帰すればいいんじゃないの？」「いえーやりたいことがあるので・・・。」

　夕方、私は用事で学校を一旦空け18:30頃に学校に戻ると、A先生の教室とその前の廊下だけ電気がついているのです。A先生は、何をするために残っているのか気になり声をかけに行きました。

「A先生　お疲れ様です。何をしておられるのですか？」「校長先生1日学校空けて有難うございました。明日も1日出張です。この前職員会で決まりましたよね。学習発表会や研究集会のように大勢のお客さんをお招きする時は、子供たちの手だけではトイレが綺麗にならないので、教職員の手で直前にもやろうって。それで、明日も出張でその教職員の掃除に参加できないので今自分の教室前だけはやろうと思って・・・。」「A先生有難うございます。そんなの言ってくれたら皆で手分けしたのに？」「それだったら私の気が済まないんです。校長先生、明日も学校空けますがよろしくお願します。」と返して、再びトイレの便器を磨き始められました。

　A先生の言動に心が打たれました。先週の校務運営委員会で保健主事の先生から行事前の教職員の清掃が提案され、職員会議で共通理解されました。A先生は、命(保健)部会所属ではありません。それなのに、どうしても自分の手でトイレを磨き上げようとされるA先生に感動しました。こんな先生が縁の下の力持ちになり若手の先生の育成にも繋がるのだなと思いました。また、明日はA先生の学級から怪我人やトラブルを絶対出さないぞと自分自身の心に誓いました。A先生有難うございました。