学校日記

庄下保育所訪問研修! 10/4 450号

公開日
2023/10/04
更新日
2023/10/04

校長室

 庄下保育所で訪問研修が実施されました。本校の3名の教師と共に年長児の公開保育を参観してきました。「好きな遊びをしよう」の活動名のもと、子供たちは一生懸命忍者屋敷を作っていました。

 一人一人の子供が活動の目当てをしっかり持って、制作に取り組んでいるのに驚きました。グループで出来上がった手裏剣の数を確認したり、担当する箇所を黙々と製作したりなど能動的に活動する子供たちの姿が見られました。

 教師の関わりとして、教え過ぎず質問されたことに忠実に答えておられる姿や出来上がって喜ぶ子供の歓声を聞いて自分事のように一緒に喜ぶ姿を見せていただき、子供たちの自己肯定感が少しずつ育まれていることが実感できました。

 小学校・中学校へ上がっていくと、どうしても受け身の授業が増えがちです。学習の主体は子供であることを日々話してはいるのですが、ついつい講義形式の授業に陥りがちです。その結果、学習意欲が減退しぼんやり授業を受けたり立ち歩きに繋がったりすることがあります。

 所長さんから説明を受けたのですが、日々の保育で苦心しておられるのは「子供が自力で完成させたと思わせる仕掛けをいかに教師がしていくかがポイント」ということだそうです。

 文科省の保幼小連携の成果と課題(調査研究事業報告書等よりの中の2番目に記されている教師・保育士の交流(相互理解・人事交流等含む)の成果と課題をインターネットで調べてみました。

成果として
•保育所、幼稚園、小学校が就学前教育と小学校の接続の視点から情報交換ができた。
•相互の保育参観や授業参観を通し、子どもの学びの連続性について共通認識を持つこと  ができた。
•教師の指導や教材などの共通点や相違点が明確になり、発達や学びの連続性を再認識できた。
•小学校において、保育所や幼稚園からの学びの連続性で子どもの成長を捉え、「なになにができない」から「なになにができるようになった」という肯定的な評価観が生まれた。
•合同研修、合同保育・授業等を通して、互いの幼児・児童観や指導観についての共通理解を深めることができた。

課題として
•保育所、幼稚園、小学校の勤務形態が異なっているため、合同研修の時間を確保することが難しい場合が多い。
•指導者相互の交流を深めるため、日常的な連携方策の構築が必要である。
•コーディネーターを中心とし、地域の実態に応じた連携を図る必要がある。
•一部の教師や保育士同士の連携に終わらず、学校・園全体の取組となることが重要である。
•保育所保育指針、幼稚園教育要領、学習指導要領について教師と保育士が共通理解を図る必要がある。
•各施設の役割や資格の違い等により連携に対する意識が異なる。

 今後も、幼保認小の連携を強化することにより、子どもたちの生活や学びの基盤を保障し、幼児期の教育と児童期の教育を円滑に接続できるように学校組織全体で支えていきたいと思います。

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