砺波地方の方言! 6/30 411号
- 公開日
- 2023/06/30
- 更新日
- 2023/06/30
校長室
最近、近所で出会う年配の方から「毎日暑うて、もうだやてかなわんわ」とよく言われます。私は、この方言を耳にすることで、わが故郷に暮らしていることを実感しています。方言が分かるのは、かかわりの証だと思います。昔を思い起こすと、学生時代に通学の帰り道に農作業をしておられた近所のおじさんやおばさんから声をかけてもらったことが懐かしく思い出されます。その時は、いつも方言でした。ちなみに、ネットで調べた砺波地方の方言の一部を紹介します。
〜がや
「〜のだ」と同義。名古屋弁の「がや」とは用法が違う点に注意。
終助詞と付きやすく、その場合は「ヤ」が「イ」に音便化しやすいです。
例:「そんながや」(そうなんだ) 「そんながいちゃ!」(そうなんだよ!)
「そんながいねー」(そうなんだよー)
「そんながいぜ」(そうなんだよ)
「そんながやったっけ?」(そうだったっけ?)
「そんながやろ?」(そうなんだろう?)
「そんながやれど」・「そんながいけど」(そうなんだけど)
〜(ん)まいけ
「〜しようか」「〜しないかい」と同義。相手に勧誘を促す表現。
東海東山方言などにも似た用法があり、遠州弁や三河弁でも「ケーキ食べまいか」(ケーキを食べないか)と言います。
「〜んまいけ」は県東部で使われ、砺波などの県西部では「〜まいけ」が使われます。
否定の勧誘は「〜んとこまいけ」と言う(呉西)。
また、県西部には否定のみの推量を表す「〜んまい」(〜でないだろう)があります。
例:「いかんまいけ」・「いこまいけ」・「いってこまいけ」(一緒に行こうか)
「いかんとかんまいけ」・「いかんとこまいけ」(行かないでおこうか)
だら
「馬鹿」と同義。「足らず」の転訛と言われるが真偽は不明。
「バカ」の「バ」と同様に、「ダ」を吐き捨てるように発音します。
さらに「馬鹿野郎」という意味の「だらぶち」や「だらぶつ」という語もあります。
「あほ」などに比べ、全国的に知名度が低いことを悪用して、小学校や中学校では、他県からの転入生に「だら」を間違った意味で教えてからかうことがあります。「馬鹿」などと比べて、ニュアンス的にはやや弱く、仲間の中での冗談などでも使われる。「あほ だら まぬけ」と続けて言うこともあります。
対義語は「かたい」(賢い)。
なお、山陰地方の因州弁・但馬弁・雲伯方言では、類似した「だらず」が同義になります。
例:「おまん、だらないがけ」(あんた、馬鹿じゃないの)
読者の皆さんは、どのくらい砺波地方の方言がぴんと来られましたか?