通園バス置き去り対策? 6/28 409号
- 公開日
- 2023/06/28
- 更新日
- 2023/06/28
校長室
先日、校外学習のため学校を出発しようとする子供たちの見送りをしていた時のことです。運転手さんにご挨拶すると、「校長先生、今日は予定してたより小さいバスになって申し訳ありません。」と返されました。「何かあったんですか?」と尋ねると「予定したバスが今修理工場にいっているんですよ。やっと置き去り対策安全装置取り付けの順番が回って来たんですよ。」「このシールの貼ってあるバスがその装置装着済みということですか?」「その通りです。よく見つけられましたね。」・・・。
安全装置の設置は、昨年9月に静岡県で起きた園児置き去り死亡事故を受けて、今年4月に義務化されました。政府は期限を本年度中としていますが、暑さが本格化する6月末までに取り付けを完了することを推奨しています。安全装置は、エンジン停止後に警報が鳴り、運転者らに車内の確認を促す降車時確認式や、センサーによる自動検知式等があります。
昨日こども家庭庁が発表した6月末時点の安全装置の設置状況は予定も含めて全国が55.1%で富山県が44.5%でした。各施設のバスは平日に運行しているため、週末などにしか設置作業が出来ないことも多いそうです。業者としては、スケジュール調整が難しい上、装置の取り付けは配電盤を操作する大がかりな作業となるため、1日に対応できる台数は限られるといいます。
今日この頃の暑さを考えると、子供の車内置き去りは死亡事故に直結すると思います。痛ましい事故が再び起きないように早急な対策を講じていただければと思います。