学校日記

有機質肥料成功? 6/27 408号

公開日
2023/06/27
更新日
2023/06/27

校長室

 丁度1週間前の「校長室」6/10 403号に記したように、有機質肥料(鶏糞・牛糞・油粕等)をやった2年生の野菜(写真左)と種から育てた向日葵(写真中)、そして種から育てた朝顔が元気を取り戻しました。梅雨期の高温多湿の気候が影響しているのがあるのかもしれません。向日葵については、1週間前は60cm程の丈で弱々しい茎だったのが、今日は120cm程の丈で葉も茎も大きく成長していました。

 あまりにも有機質肥料の効きが速いので、どれぐらいの期間で効き目が表れるのかインターネットで調べてみました。

有機質肥料は施肥時期によって窒素の効き方が異なることが経験上知られていましたが、その違いを勘ではなく、地温から推定する手法で理論的に予測することができます。有機質肥料を効果的に利用し、施肥設計に役立てることができます。有機質肥料に含まれる有機態窒素(タンパク質など)は、写真右のように土壌微生物の働きにより分解され、アンモニア態窒素や硝酸態窒素などの植物が吸収できる無機態窒素に変化します。

 この分解の速度や量は、有機質肥料の原料だけでなく、施肥する時期(土の温度)によっても異なります。写真右のグラフは、なたね油かすの窒素の効き方を5月と11月で比較した結果です。同じ肥料でも、施肥する時期が異なると同じ肥料効果が得られるまでの期間に1週間の差がありました。また、5月施肥で窒素無機化量を見てみると10日で約40%、21日で約50%であることが分かります。

 この資料を見る限り、この6月では約1週間で油粕の施肥効果が出たと言ってよいのではないでしょうか。

私の両親も、近所の高齢者の皆さんも毎日畑に出て野菜の世話をしておられます。特にこの梅雨期に、大きく成長する野菜をご覧になって喜びをかみしめておられることでしょう。本校でも、2年生の子供たちの喜ぶ顔を見るのが楽しみです。