学校日記

気を付けたい死に直結する水難事故 6/16 401号

公開日
2023/06/16
更新日
2023/06/16

校長室

 2022年に富山県で起きた水難事故による死者は33人で、東京都、沖縄県に次いで全国ワースト3位だったことが、昨日警視庁の発表で分かりました。水難者は死者33人を含めて39人。発生場所は用水が18人で最も多く、河川が15人、海が6人と続きました。県内の水難者数と水難死者数を過去5年さかのぼってみると、2021年31人(26人) 、2020年32人(27人)、 2019年26人(24人)、 2018年41人(29人) ※括弧内は水難死者数です。過去5年間の水難者数の合計169人に対して死者139名で、水難者の82.2%が亡くなっておられます。これが、水難事故の恐ろしさだと思います。

 2カ月前に私の中学校の同級生が1日の仕事を終え、いつものように居酒屋に出かけました。その帰りに、店と自宅の道中の用水路に誤って自転車ごと転落し水死してしまいました。用水路は幅50cm程、水深20cm程の小規模のものでした。転落した際に頭を強打し、不運にも顔が水中に浸かってしまったようです。自転車の飲酒運転はダメなのですが・・。早朝、畑に出られた農夫さんが発見された時は、息を引き取っていたようです。

 42年前の私の高校時代、野球部の練習後に高校グラウンドから太田橋までランニングをすることになりました。梅雨時期の暑い季節だったので、庄川に入り水浴びをすることになりました。予想以上に水温が低く、私の足は痙攣して動かなくなりました。庄川を流れる水は、高山の雪解け水が混じり予想より冷たかったです。私は、大声で助けを呼び、異変に気付いたチームメイトが助けに来てくれ、大事には至りませんでした。このことは、叱られるのが怖くて大人(親や先生等)の誰にも言えませんでした。
 
 こんな経験をした私は、息子たちが小学生時代海水浴に連れていく時は、ライフジャケット着用の徹底をしました。息子たちは、「ライフジャケットを着用していると潜って海底の生き物が採取できない」と嫌がりましたが、海底に潜るとき以外は着用を徹底しました。

 水難事故防止に詳しい県ライフセービング協会の宮田真一理事長は、本格的な夏場に向けてライフジャケット着用の徹底を求めておられます。「着るだけで助かる確率はぐっと上がる。海や川へ行く際は自分の体力を過信せず、複数の人で行くことも大事」と注意を喚起しておられます。今夏も悲惨な水難死亡事故が起こらないことを祈るばかりです。

みんながわくわくする学校を「自分から」