学校日記

EVは普及するのか? 6/7 394号

公開日
2023/06/07
更新日
2023/06/07

校長室

 土木建設機材販売・リースの杉政貿易は、9月電気自動車(EV)専門の販売・整備部門を立ち上げることを発表しました。販売とメンテナンスを一貫して行うため敷地内の工場を改修し、ショールームを新設。脱炭素化の流れを受けてEV販売が世界的に急増する中、米テスラや韓国の現代自動車、中国比亜迪(BYD)など国内外10社超の人気車種を扱う予定だそうです。

 問題になるのが充電スタンドだと思われますが、5月にはトヨタモビリティ富山が急速充電スタンド2基を備えた「双代町EVステーション」をオープン。24時間年中無休で充電可能(有料)だそうです。欧州では普及が進んでいるEVとはどんなものか調べてみました。
 EVは、バッテリーからアクセルを踏んだ量に応じた電気がモーターに流れることで走行します。トヨタの「プリウス」などのハイブリットカー(以下:HV)もEVの仲間だと思われがちですが、内部の構造は大きく異なります。EVは動力である電気をモーターへ送り込み、そのまま走り出しますが、HVはエンジンとモーターを組み合わせて動力を確保しているためです。HVは内燃機関が存在するため、走行中の二酸化炭素の排出量という観点で比較するとEVに劣ります。

 そして、HVが更にEV寄りに進化した形態が、プラグインハイブリッドカー(以下:PHV)です。こちらもエンジンが搭載されていますが、大容量のバッテリーにより直接充電が可能なため、EVに近い特性を持っています。HVは家庭などで充電することができませんが、PHVなら可能なため、EVに近い感覚で経済的なドライブを楽しむことができます。EVは「充電口」、HVは「給油口」、PHVは「充電口」「給油口」の両方が付いている構造になっています。実際に世界では、EVというカテゴリーには「BEV」「PHEV(日本ではPHVと呼ばれている)」の2種類のみがEVとしてカテゴライズされ、HVはEV扱いされていません。
 
 今度車を買い替える時に、どうしようかと思っていらっしゃる方も多いと思います。ちなみに私は、新車登録8年目、走行距離14万kmのHV車を使用中です。環境面から言えば、EVが優れているのは間違いありませんが、急速充電スタンドの普及、充電に要する時間、車体価格が課題のように思います。

みんながわくわくする学校を「自分から」