学校日記

少年消防クラブ入隊式 4/28 369号

公開日
2023/04/28
更新日
2023/04/28

校長室

 本日、少年消防クラブ入隊式を実施しました。宮脇幹事長様はじめ3名の幹事長さん及び加藤砺波消防署長さんはじめ3名の所員さんにご来校いただきました。

 私は、次のような挨拶をさせていただきました。
 6年生の皆さん「少年消防クラブ入隊」とは、どのような意味を持つのか一緒に考えましょう。火災に関する知識を身に付け、自分たちの周りから火災を出さない環境を作ること、火災を予防すること。これらを皆さんが中心となって家族や近所に推進して欲しいのです。
 
 具体的にどんな行動をとればよいでしょうか。例えば、家族で出かける前に「家の火元の点検大丈夫かな?」「暖房機の近くにこんな燃えやすいもの置いて大丈夫かな?」「コンセント付近に埃が溜まっているけど大丈夫かな?」「近所で焚火をしておられるけど大丈夫かな?」・・・等こんな声が皆さんから挙げて欲しいのです。(途中略)

 最後に、代表の児童に続いて誓いの言葉を6年生全員で言いました。
「私達は火災予防の知識を身に付けます」
「私達は火の元の点検を励行します」
「私達は市民に防火の心を伝えます」
「私達は火災のない街づくりに努めます」
「私達は火遊びや焚火をしません」

 消防署長さんに伺いますと、近年は県内・市内とも火災の発生件数が大きく減っているそうです。しかし、全国では、火災の大勢の人が亡くなる事案も発生しており、県内・市内でもこのまま推移して欲しいとのこと。

 私は、今から44年前(当時高校1年生)の4月11日15:47に発生した福光大火が忘れられません。製材所の2階付近から出火し同工場を全焼。その後近隣の日本抵抗器福光工場などの工場などにも延焼し、やがて小矢部川沿いの民家にも延焼範囲が拡大。当時この一帯は木造住宅が密集していたこともあり、大火となりました。
当日は南西の風8 〜15メートルの医王山おろしの強風が吹いており、湿度も35%しかない春先のフェーン現象の状態でした。焼損件数は全焼42世帯、半焼15世帯、計57世帯の被害となりました。幸いにも軽傷者はいましたが、死者は出ませんでした。
 火災発生時間は、私は高校から帰宅途中で、城端線の汽車に乗っていました。医王山の麓方面からもの凄い煙が上がっていました。福光駅に到着すると、至る箇所から炎が上がっているのが見え、大火だとすぐに分かりました。我が家が風上にあることを確認した後、中学の同級生宅が延焼に遭いそうなことに気付きました。同級生宅には、まだ火の粉は上がっていませんでしたが、万一に備え家財道具を運び出すのを手伝いました。残念ながら、同級生宅は全焼でした。

 フェーン現象が起こりやすいこの季節を迎えると毎年福光大火を思い出します。人の命や財産を一瞬にして奪う火災は、本当に恐ろしいです。今日入隊した6年生の子供たちが、火災予防に少しでも貢献してくれることを祈るばかりです。