高岡のプール男児死亡!4/24 365号
- 公開日
- 2023/04/24
- 更新日
- 2023/04/24
校長室
痛ましいプール死亡事故のニュースが飛び込んできました。22日夕に高岡市木津の「オーパスフィトネスクラブ高岡」のプールで、保育園児笠谷拓杜ちゃん(5歳)が沈んでいるのが見つかり、その後死亡が確認されました。プールに設置された監視カメラの記録では、拓杜ちゃんが溺れてから沈んでいるのが見つかるまで約5分かかっていたことが分かったようです。
園児は万一に備えてヘルパー(救命具)を腰に付けることになっていたようですが、救命具の紐は拓杜ちゃんの身体から外れていたようです。水深は110cmで、身長の低い園児のためにプールフロアを敷かれていたようですが、拓杜ちゃんが飛び込んだ際にフロアから足を滑らせたようです。最悪が重なって起こった事故のようです。
本校でも、6月から水泳学習が始まります。これを機に指導体制の強化を図り、事故が絶対に起こらないように万全を期していきたいと思います。
私事になりますが、2人の息子が小学校時代に私が居住する(福光広瀬)地区では、研修旅行が夏休み中に実施されていました。保護者の代表が地区の子供たちを連れて1泊研修に出かけるというものでした。息子たちの代は、行き先に国立能登青少年交流の家が選ばれていました。参加した1年目のことです。子供たちは、プールで泳いだり浜辺で海水浴をしたりして楽しんでいました。
その時思いました。保護者の代表が子供たちを見るといっても自分の子供ばかりを見ておられます。広瀬地区全員の子供を見ようと思っても、他のたくさんの子供が入り混じる中で把握するのは絶対に不可能です。一緒に行った私は、事故が起こらないかはらはらしていたのを覚えています。そこで、次年度からは水泳(水浴び)を行わない活動にするよう提案しました。根拠を丁寧に説明すると皆さんに納得していただけました。
話は変わりますが、20年程前に私は事故ではなく病気で、当時15歳の姪を亡くしました。子供が親より先に亡くなることは、親族にとってやりきれないものです。当時は、「姪の病気は、本当に治せなかったのか」と医学も恨みました。葬儀中に大勢の参列者からすすり泣く声が響き渡ったことは、今でもはっきり覚えています。
交通事故、水の事故等悲惨な事故が後を絶ちません。子供たちの大切な命を預かっているという認識を強く心に刻んで、学校教育活動に取り組んでいきたいと思います。