学校日記

地図を見て富山県を調べよう!4/18 361号

公開日
2023/04/18
更新日
2023/04/18

校長室

 4年2組の社会科の授業にお邪魔しました。「地図を見て富山県を調べよう!」の課題に取り組んでいました。以下、教師と子供たちのやりとりです。

 T「皆さんに富山県地形図を配りましたが、どんなことに気が付きますか?」 C「富山県の東南部にキャンプ場が多いです。」 T「えー本当ですか?そこには、いくつぐらいキャンプ場があるんですか?」 C「14か15だと思います。」T「では、砺波市はどうなんですか?」 C「2つです。」 T「2つって何処と何処?」 C「夢の平とねいの里です。」 C「ねいの里は砺波ではないと思います。」 T「じゃー富山県の東南部(黒部峡谷周辺)には、たくさんキャンプ場があるのに砺波市に少ないのはどうしてかな?」C「東南部には高い山があるけど、砺波市には高い山がないからだと思います。」 T「キャンプ場って高い山にあるの?」 C「・・・」この調子で学習が深まっていきました。

 授業を参観していた私が感心したのは、1つ目に子供たちの興味を切り口に授業を進めている点です。子供たちは、キャンプ場の地図記号をすぐに見つけました。家族でキャンプの体験がある子供は、得意気な表情で授業に参加しています。2つ目に、教師は子供たちに根拠を述べさせる問い返しをさりげなくしている点です。大人もそうでしょうが、根拠をあまりしつこく問い正すと嫌味になります。さりげなさが絶妙です。3つ目に教師が教え込みをしない点です。ついつい教師は、知識を教えたくなるのですが、教師から一方的に与えられた知識は深まりません。今日の授業では、子供たちが知恵を出し合って自分たちで獲得させようとする意図がはっきり伝わりました。

 小学校学習指導要領の第4学年の内容では、「我が国における自分たちの県の位置、県全体の地形やおもな産業の分布、交通網や主な都市の位置などに着目して、県の様子を捉え、地理的環境の特色を考え、表現する力を身に付けること」とあります。この趣旨から考えても、今日の授業は、ねらいが十分達成できていた授業のように感じました。今後も、授業者の先生方と対話を重ねながら、主体的・対話的で深い学びになる授業づくりを目指していきたいと思います。

みんながわくわくする学校を「自分から」