中庭

学校日記 school diary

  • 第169号 食欲の・・・ もう冬

    公開日
    2021/11/30
    更新日
    2021/11/30

    校長室より

    砺波市学校給食センターから講師をお招きしての学校給食巡回指導の1日目でした
    今日は、2年3組と5組が、「朝ごはんを食べよう」のテーマで学習しました
    生徒が食に付いての関心を高めるだけでなく、栄養教諭、学校栄養職員が給食の状況を把握することも目的となっています
    学校給食は生徒たちの成長にとってとても大切なものとなっています

    以前、他市の学校に勤務しているとき、学校栄養士さんに尋ねたことがあります
    「我々おとなにとって学校給食の摂取カロリーは、どのくらい多いのでしょうか?」
    そのときの回答は今でも明確に覚えています
    「先生・・・おとなは生徒の半分で十分ですね」
    衝撃的でした
    生徒と争っておかわりしていた若かりし頃
    教員歴が長くなり、身体をあまり動かさなくなっても生徒たちと同じ量の給食を食べていた状況
    いろいろと走馬燈のように頭を巡りました(※大げさですね)

    そして本日、定期的に診てもらっているお医者様から、
    「毎日三食はしっかり食べなくてはならないけど、ごはんは100gだな」
    とご指導いただきました
    生徒にも求めている自主・自律が、わたし自身にも試されています・・・

    そんな今日の給食は、「呉西(ゴーセイ)な日!!の給食」
    富山県の呉西地区、6市でとれた食材を特別に組み合わせ、呉西(ゴーセイ)な給食が実施されました
    いつもの牛乳の他に、
    1 ゴーセイなメンチカツ
    2 ハトムギ入りしそごはん
    3 氷見うどん汁
    4 枝豆サラダ
    5 6市ミックスゼリー
    写真は、砺波市給食センターのホームページで観ることができます
    リンクはこちら ※[お知らせ]11月30日の給食【呉西(ゴーセイ)な日!!給食】
    砺波市の食材として、リンゴ果汁、タマネギ、たかはたポークが使われていました

    ごはん、100g以上ありました

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  • 第168号 それ、ぎりぎり かも

    公開日
    2021/11/29
    更新日
    2021/11/29

    校長室より

    今朝は放射冷却現象もあって、冷えました
    今日は燃えないゴミの日で、地域のゴミ収集場所へ行くと、シートに付着した水が凍っていました(写真1)
    わたしはこの冬初めて氷が張ったところを見ました

    出勤して、出中生が登校してきたので何人かに、「途中、凍っていませんでしたか?」と尋ねてみましたが、回答はすべて「いいえ」でした

    小矢部と砺波での、ほんの少しの気温差が、氷を張らせるか張らせないかのぎりぎりのところだったようです

    そのような寒い中、登校した出中生を迎えていたのは期末考査(3日目・最終日)でした
    校舎内は外の冷え込みがうそのように熱気を感じます(※暖房の影響が大きいか・・・)(写真2)
    最後の教科を終えて、ほっとする出中生の表情を見ると、自分の昔を思い出します
    出中生のみんながほっとする気持ちが想像されるだけでなく、それはみんなが本気で根気よくやりきったための充実感・達成感かもしれません

    ただし、定期試験は試験までの取組、試験中の取組がすべてではないことを、再確認しておきましょう
    試験はテスト、つまりチェックです
    自分はどの程度学習内容を理解できているか?学習したことをどれだけ活用できるのか?などのチェックです
    だから、チェックして終わりということではなく、返された答案、つまり、チェックの結果をどう未来に活用するかが重要です(※健康診断の結果で異常が判明したとき、「ああそうか」と放っておくことはいないでしょう?)
    チェックの結果は点数として表されていますが、それはあくまでも今回のチェックにおける、自分の学習に関する理解度を示しただけのものです
    100点満点中の100点満点であれば、自信をもって次のステップに取り組めばよいです
    50点であれば、正答とならなかった今回の試験の50%は何かを見極め、達成できなかった50%の改善に取り組むチャンスです
    0点であれば、本当にすべてが分からなかったのかを見極め、やはり達成できなかった問題の改善に取り組むチャンスです
    100%を目指すこともあるでしょうし、段階的に80%を目指す場合、50%を目指す場合もあるでしょう
    それは、過去の自分と今の自分との相談であり、未来の自分に対するメッセージにもなります
    もしかしたら、100点も、50点も、0点も数字で見えるほど、差はないかもしれません
    ちょっとしたきっかけで、試験の点数が大きく変わった人を何人も見てきています
    今いるのは、次の段階へステップアップするほんの少し手前かもしれません
    特に、「自分なりに、本気で根気よくがんばってきたのに・・・」と感じている人はなおさらです
    残念ながら、学習や技能などは、一朝一夕には身に付かないです
    いや、残念ではなく、それだからよいのかもしれません
    時間をかけることで、その分確実に自分の一部になっていくとも言えるからです(※単に時間をかければよいと言うことではありません 漠然と時間を使っただけではダメです)
    数字の結果が大きく違っていても、それは数字ほど大きな差がなく、「ぎりぎり」の違いかもしれません
    大切なことは、今何をすればよいか自分でよく考えて、本気で決めることだと、わたしは思います
    すべて自分の人生なのだから

    校舎3階から、雪をかぶった立山連峰が見えました(写真3)
    ライブカメラで室堂周辺をのぞいてみると、やはり、別世界でした(写真4)
    ちなみに、雄山山頂カメラは、凍り付いていて風景が見られませんでした
    残念

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  • 第167号 1994.11.27

    公開日
    2021/11/26
    更新日
    2021/11/26

    校長室より

    27年前の明日、1994年11月27日
    この日をわたしは忘れません
    愛知県の当時中学2年生 大河内清輝さんが亡くなった日です
    それは、日曜日の夕暮れ時でした

    彼の書いた便せん4枚の文章は、何度読んでも胸が張り裂けそうで、つらくなります
    しかし、わたしは教育に関わるものとして、そして父親として、毎年読まなければならないと思っています

    清輝さんの文章をここで紹介することはしません
    ただ、当時、清輝さんの父、大河内祥晴さんが全国の子供たちへ発信されたメッセージを紹介します

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    清輝と同じように人に言えない苦しみをもっている子供たちへ
    清輝のお父さんより

    今、私は清輝がなぜあんなに苦しみ悩み、つらくてしかたがないのに、一人で心の中に閉じ込めてしまったのかをずっと考えています。

    今、清輝の悲しい出来事で、学校の生徒をはじめいろんな所でいろんな事をしようとしています。
    しかしこれは君たちのつらさを本当にわかっているのだろうか、助けてやれるのだろうかと悩んでいます。
    それは君たちの本当の気持ちをわかってやっているのだろうかとの疑問からです。
    清輝が何を思っていたのか・・・
    僕にも弱いところがあった。
    だからそれを言うのは恥ずかしい。
    お父さんお母さんに言っても本当に助けて、守ってくれるだろうか。
    言ったらクラスの子や先生はどう思うだろうか・・・。
    そんな事をいろいろと私は考えています。
    今、私はできれば清輝についていきたい。
    清輝もやっと背が大きくなってきたなあ、これならお父さんをすぐ追いこしてくれるなあ・・・
    この彼がいなくなった悲しみは、君たちならわかってくれるとおもいます。

    今、清輝のことが国中で話題にされ、大きな事をしたと慰めてくれる人もいますが、私は彼が何もしないでも、何もできなくても、ここに一緒にいてくれる方がよっぽどうれしい。
    まだいろんな事をしたい。
    おばあちゃん長生きしてください。
    おじいちゃんありがとうといいのこすなら、なぜ、こんなことをしたのか。誰も心の中では良い事をしたとは思っていないよと、叱ってやりたい。

    このくやしい、悲しい気持ちをわかってもらえるだろうか。
    君たちがぼくも清輝君のようになにかをのこして皆にわかってもらおうと思ったら、それはとんでもない間違いです。
    つらさにじっと耐えている君たちならわかってくれると思いますが、同じ苦しみ、いやもっと大きいつらさをお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、友達に残すことになるんです。
    君たちはもっと大きくなれるんです。

    この苦しみをなんとか乗り越えて欲しいという願いで一杯です。
    今こうして書いている間も清輝の本当の気持ちが、わかってやれるだろうかと思っています。

    おじさんのこの苦しさを少しでも助けてやろうという気持ちがあれば手紙で今の気持ちを、なぜ人に言えないのかを教えてください。

    大河内 祥晴
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    祥晴さんは、自宅の住所を公開してこのメッセージを発信されました
    この反響は大きく、日本全国から千通以上の手紙が届いたそうです

    わたしは清輝さんの思いを想像します
    わたしは祥晴さんの想いを想像します

    想像の先に、わたしたちが今できることのヒントがあるはずです

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  • 第166号 掲示

    公開日
    2021/11/25
    更新日
    2021/11/25

    校長室より

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    https://tonami.schoolweb.ne.jp/1620011/blog_img/8200395?tm=20240808123208

    教育活動の様子を観るため校舎内を回ると、授業で本気で根気よく、元気に取り組む出中生の姿が多く見られます
    今日は期末考査1日目ということもあるのか、いつもより少しおとなしめかな・・・とも感じますが、それぞれにがんばっています

    校内を回ると、廊下に多くの掲示を見ることができます
    3年生の学級の前には修学旅行のレポートが掲示してあります
    1日目のラフティングは、非日常であり、多くの生徒に印象に強く残っただろうと思ってレポートを読み進めると、結構2日目の農村体験や、1日目夜の清水氏の講演のことを書いている生徒が予想以上に多かったです
    本日、本校で定期的に行っているキャリア教育委員会でもそのことについて意見が出されました
    新型コロナウイルス感染症感染拡大により、多くの制限のもとで実施した3年生の修学旅行でしたが、生徒たちの本気の学びもあり、教育効果を感じることができました
    レポートを読んでも、やはり本物との出会いや、体験は生徒たちに強い刺激を与えてくれることを再確認しました

    2年生の学級前には期末考査の対策問題が掲示されています
    学年委員会が工夫して取り組んでいます
    自分たちで自分たちの集団を向上させようとするチャレンジは、多くの学びをもたらせます
    学年委員だけでなく、学年委員をフォローする学年一人一人もそうです
    集団力の向上です

    正面玄関には般若中学校のみなさんから届いた礼状が掲示されています
    学校の枠を越えて協力しながら自分たちの力を伸ばすことのありがたさを感じられます
    自分の知らないところで思いがけずつながっていたり、助け合ったりしていることはよくあることです
    出中生の中にも、この掲示を見て何かを感じる人がいるでしょう

    出中生の活動する姿だけでなく、校舎内の様々な掲示物を見ながら、未来の成長した出中生を想像します

    ※1年生の掲示を今回紹介できず、ごめんなさい 1年生もがんばっています

  • 第165号 空模様

    公開日
    2021/11/24
    更新日
    2021/11/24

    校長室より

    朝学校に着くと出町中学校の上空には、真っ青な空、真っ白な積乱雲、そして白い月の姿がありました
    つい先日、ほぼほぼ皆既月食だった満月の月も少しずつ欠けています
    強風や強い雨を降らせた鉛色の分厚い雲は、さっと流れて青空を見せています
    時は流れているということと、どんなに厚い雲があってもその上には青空と太陽が輝いているということを実感した朝でした

    出中生たちにとってはそのような悠長なことを言っていられない朝だったかもしれません
    廊下で、登校中の強風によって傘がひっくり返ってしまい、その処分に困っていた○○さんと会いました
    被害は傘だけで、けがやその他の不都合もなく、ほっとしました
    折れた傘は危険だったので、本人了承のもと資源ゴミとして預かりました
    大変でしたね、○○さん
    びっくりしたことでしょう

    ○○さん以外でも登校中に被害があった生徒はいないか心配し、確認しましたが、わたしのもとにそのような情報はなく、少し安心しました

    昨夜は雷と強い風が荒れ狂っていたので、心配していたのです
    気象庁から、砺波市には強風注意報、雷注意報が発令されています
    警報ではなかったので大丈夫だろうという気持ちもありましたが、不安だったのです
    今後、ますます今回のように冬型の気圧配置となって荒天になる日が増えると予想されます
    特に警報が発令された場合は、登校に際して十分安全に留意しなければと思います
    保護者、地域の皆様にもご協力お願いいたします

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  • 第164号 みること

    公開日
    2021/11/22
    更新日
    2021/11/22

    校長室より

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    11月19日(金)は「ほぼほぼ皆既月食」が学校からも観られました
    出中生は、下校時刻を過ぎていたので、家や帰宅途中に観たかな?

    わたしのスマートフォンはただ今、使用月数が69ヶ月目と、かなり古く、既に保証期間も過ぎています
    こういう事情なので、カメラの性能もそれなりです
    上の写真を見ていただければ分かりますが、手ぶれを極力抑えつつ(※三脚を使えばいいのですが・・・)、何とか撮ってこの程度です
    近視・乱視・老眼のトリプルパンチ肉眼であっても、何とか脳裏に焼き付けるべく凝視しました
    三段目は、ちょっとよいカメラの画像をお借りしています

    月の姿
    ほぼほぼ皆既月食である、部分月食の月の姿
    肉眼で見た月の姿
    使い古された性能の劣るカメラで撮影した月の姿
    高性能カメラの月の姿

    どれもみんな一つの月の姿なのですが、その見え方、見ての感じ方は様々です

    3階の、生徒のいない普通教室から観る月の姿
    グラウンドの照明越しで観る月の姿
    暗い駐車場で観る月の姿

    これも、それぞれ違います

    不思議なものです

    毎日、接する生徒たちの姿はどうでしょう?
    我々教職員は、どのようにみることが、生徒のためになるのでしょうか?

    ちなみに、地球から見える月は、月の公転周期と自転周期の関係で、ほぼほぼ同じ面、いわゆる月の表しか観ることができません
    宇宙船や探査衛星によって裏を観ることができたのは、人間の知恵と技術の結集です

    部分月食を観ながら、出中生の姿を思い浮かべました

  • 第163号 純粋にうれしい

    公開日
    2021/11/19
    更新日
    2021/11/19

    校長室より

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    このホームページの記事だけでなく、校長室の前にプチ掲示板を置いて、アナログでもいろいろと発信しています
    「天資養活 自他共栄」の校訓のもと、今年度の本校教育の重点目標は、「何事にも 本気で取り組む 生徒の育成」です
    本気で取り組むとは具体的にどういうことか
    生徒が本気で取り組んでいると分かる具体的な姿は何か
    そのことをイメージしつつの発信です

    生徒たちがじっとこのプチ掲示板を見てくれている姿を見ると、うれしくなります
    掲示物について、校長室前で何人かでわいわい話している声が聞こえると、うれしくなります
    教職員から、「この前の文章は、胸がキュンとしました」と感想を言われると、うれしくなります
    「校長先生、これってどういうことですか?」と、生徒から直接問われると、もっとうれしくなります

    そして、うれしくなると、一段とやる気がわいてきます

    「愛の反対は憎しみではない 無関心だ」とマザー・テレサは言いました
    彼女の弁を借りれば、「関心をもたれる中に、愛がある」とも言えます
    愛されると人はがんばれるのです

    現在掲示しているのは、パブロ・ピカソ氏と竈門炭次郎氏の言葉です

  • 第162号 説明すること

    公開日
    2021/11/18
    更新日
    2021/11/18

    校長室より

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    青空の下、3階、3年教室の前のベランダに天体望遠鏡がぽつんと立っていました
    何でだろう?と思っていたら、3年生がやってきて周りを取り囲みます
    どうも、太陽の黒点を観ているようです
    わたしも観せてもらうと、小さいですがいくつかの黒点を確認できました

    投影板に映る像を観て、「これ、本当に太陽なのか?」との発言が出ます
    ○○さんの疑問はごもっとも
    空に浮かんでいる太陽がどうして投影板に映っているのでしょう・・・
    「え?どいうことですか?」との教師の問い返しに、「月に見えるじゃないですか」と○○さんは答えます
    この発言に対する教師の反応は割愛しますが、○○さんの疑問はどこから来るのでしょう
    太陽は見ることができないと考えているからでしょうか?
    丸いものは月だと考えるからでしょうか?
    投影板に映る像が、夜空に浮かぶ月のように見えたからでしょうか?
    おもしろいですね
     ※分からないことを、自然に聞ける学習環境もすばらしいです、出中生!
    このあたりを問い返しながら、頭の中で何のモヤモヤや考えていることを、本人に言葉として変換させてあげると、○○さん自身に気付きが生まれる可能性があります

    これはスポーツでもある話です
    スポーツ選手は自分のプレーを感覚でとらえていることが多いです
    そのために、よいプレーであっても、どうしてそのプレーができたのか分からないことがあります
    思い通りにならなかったときも、なぜそのようなプレーになってしまったのか分からないときがあります
    このとき、そのときのプレーを言語で説明することで、頭の中で自分のプレーを整理できます
    整理できれば具体的に次に生かすことができます
    よいプレーは再現性が高まりますし、思い通りにならなかったプレーは改善できます

    では、どうすればよいのか??
    この方法の一つがインタビューだそうです
    自身のプレーを解説するとか、インタビュアーの質問に答えることで、自分のプレーを客観的にふりかえり、頭の中で整理できるという訳です
    コーチングもそうです

    これは、学習も同じですね
    誰かに説明することや、誰かに教えることは、結局自分自身の理解を確実にすることにつながります
    教師も授業で生徒を指導しながら、教科の学習内容について理解を深めている部分があります

    出中生のみなさん
    誰かに質問されたら積極的に答えてあげると、自分の理解がより確実になりますよ
    相手に理解しやすいように説明・解説することは、理解がより深くなりますよ
    分からなかったら質問しましょう
    より分かりたかったら質問を受けましょう

    やはり人間は、支えながら生きていくように設計されているのかな

    そして、夢を語ることの大切さにも通じている気がします
    この話はまた別の機会に

  • 第161号 学び

    公開日
    2021/11/17
    更新日
    2021/11/17

    校長室より

    本日、若手教員研修「2年次教員研修会〔授業研究〕」が本校で開催されています(西部管内)
    富山県に採用された2年目の教員を対象に、教員としての責務や心構え、教育活動に関する研修を行い、使命感を養うと共に、指導力の向上を図ることをねらいとしています
    砺波市はもちろん、小矢部市、南砺市、氷見市から17名の参加です
    本校の2年次教諭の授業を参観した後、授業を中心にして教科指導について研究協議を行い、最後に西部教育事務所の指導主事様から指導助言をいただきます
    生徒たちは、教師も日々がんばっていることを感じたかな・・・

    僭越ながら、はじめに激励の言葉なるものを話させていただいたのですが、研修会参加者の姿を見ていて、昔の自分のことを思い返しました
    わたしの2年目は、もう、ひどいものでした
    そのため、同窓会等で当時の生徒に謝ることが多いのですが、あるとき当時とても元気だった卒業生に言われたことが、今もとても印象に残っています
    「謝らないでほしい 自分たちにしたら、新採も、2年目も、ベテランも関係なく、先生は先生だから」
    蛇足ですが、「自分は、先生の授業だけは寝なかった いちいち起こされていじくらしかったからな」とも、言われました
    訳も分からず、必死にやっていたことを思い出します

    国語教師であり国語教育研究家だった大村 はま 先生は「子供というものは、身の程知らずに伸びたがっている存在だ」と言われました
    化学者の大村 智 先生は、地元での理科教師の夢を果たせず、東京で定時制高校の教師になった際、学業に熱心に励む生徒の姿に心を打たれ、今一度自らも学ぶことを選択し、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました
    「学ぶ者だけが教える資格がある」と言われます
    二人の大村先生の言葉から、「身の程知らずに伸びたがっている」のは、決して子供たちだけではなく、学ぶことに教師も生徒も関係ないですし、年齢なども関係ないと思わされます

    そのことを再確認させてもらいました

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  • 第160号 あいさつ

    公開日
    2021/11/16
    更新日
    2021/11/17

    校長室より

    今朝からPTAの「あいさつ運動」が始まりました
    19日(金)までの4日間、地域コミュニケーション委員会を中心に、PTA会員のみなさんがお忙しい中、活動してくださいます

    「おはようございます」
    「こんにちは」
    「こんばんは」
    「おやすみなさい」
    「お元気ですか?」
    「よおっ!!」・・・

    これらはみんなあいさつです
    あいさつは大切だと言われます
    わたしも小さい頃から、さんざん周りのおとなから言われ続けました
    幼い頃は言われるからやっていたようなもので、あいさつのよさについて実感をもって理解できたのはおとなになってからかもしれません
    そして、今は出中生にもあいさつを当たり前にできる人になってほしいと思っています
    勝手なものです

    あいさつするのは当たり前のこと
    あいさつできないことは恥ずかしい
    とにかくあいさつができないことはダメ
    ・・・

    これらはあいさつの大切さの説明になっていません
    あいさつの大切さは人それぞれ違うかもしれませんが、わたしは次の3つを意識します

    1 心を開くメッセージ
    禅宗の言葉(前後)に「挨拶」という言葉があり、問答を交わして相手の悟りの深浅を試す「一挨一拶」からきているそうです
    「挨」には「押しひらく」「互いに心をひらいて近づく」という意味があり、
    「拶」は「迫る」「擦り寄る」という意味があるようです

    あいさつとは「出会ったもの同士が互いに心をひらき、相手に迫る」ことでしょうか
    あいさつをするというのは、「わたしはあなたに心をひらきます」と示すメッセージかな

    2 相手への感謝と、生きていることの自覚
    「あいさつは『あなたはご大切なひとなのですよ』と伝える最良の手段であり、お互いが、お互いのおかげで生きていることを自覚し合う、かけがえのない機会なのです」
    これは、渡辺和子氏著『置かれた場所で咲きなさい』にある文章です
    「わたしは今、生きています」
    「あなたは、この瞬間、この世界で共に生きる、大切な人です」というメッセージです
    ある意味、信頼申し上げるというメッセージであり、1の心を開くと似た意味になりますね

    3 よりよい人間関係づくりの礎
    生物は外部からの刺激に対して反応します
    生きている証です
    「おはよう」とあいさつして、元気よく「おはよう!」と返す人もいれば、「おはょぅ・・・」と小さい声で返す人、中には反応を感じられない人もいます
    これらはすべて、こちらからの刺激に対して、何かしらの反応をしています
    「反応なし」も「反応」です
    つまり、あいさつすることで、今相手がどのような状態かを知ることもできます
    気分よく今を迎える人もいれば、暗い気持ちで今を迎える人もいます
    どのような状態であっても、今という同じ時間や、ここという同じ空間を過ごすのであれば、せっかくなので相手の状態を知り、相手との人間関係をよりよくできる積極的な方法として、あいさつは大切でしょう
    2の渡辺氏の言葉にもあるように、「あなたを認めていますよ」「会えて(逢えて)よかったです」という意味や、「わたしはここにいるから何かあれば声をかけて」という意味も含まれると感じます


    おとなになってあいさつの大切さを体感したわたしは、あいさつはとても大切だとあたりまえに考えます
    そう考えていても、「あいさつできない失礼なやつ」と感じさせている方がおられたならごめんなさい

    また、あいさつは、相手から返ってこなくてもよいと考えます
    わたしがそうであったように、子供たちには、説明して納得させるより、こちらの姿であいさつのよさを体感してもらえればと思っています ※言葉での説明(お話)も並行しておこないます

    そのために、あいさつをするときの3つのポイントを意識していきます

    1 表情・・・やはり笑顔がよいですね
    2 視線・・・恥ずかしがらずに相手の目を見られたらよいですね
    3 音量・・・相手に届けるための大きさの声がよいですね 大きすぎず小さすぎず

    こうやって文字にしてふり返ると、わたしはまだまだうまくできていないなぁ・・・

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