中庭

学校日記 school diary

伝えること no.806

公開日
2024/07/24
更新日
2024/09/04

校長室より

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今日は1学期の終業式
以前に、「学生時代の校長先生の話なんて全く覚えていない」と、とある大人に言われたことがずっと耳に残っていて、その後の「集会の校長先生の話は短いほうがよい!」という発言とセットになって、深く心に刻まれています(※まあ、わたしも覚えていないですが・・・)
それにもかかわらず、出中生に伝えたいことはいろいろあって、卒業式、入学式、始業式、終業式、壮行会、等々の場面で話す機会があると、何だか説教くさい話をしてしまっている自分がいます

相手に想いを伝えるということは誠に難しいものです

今日は熱中症対策として、リモートでの式でした
会議室からの発信だったのですが、離任式、壮行会と続いたため、会議室には陸上の全国大会、バレーボールの北信越大会、吹奏楽の北陸大会、軟式野球の東日本大会に出場する出中生はリアルに会議室での式に参加しました

目の前の出中生と、カメラを通しての出中生が、上の写真のように本気でわたしの話を聴いくれていました
本気で聴く姿勢の彼らが至近距離に居ることから、体育館で全校生徒の前で話すよりもずっと緊張しました
その影響で原稿を数行飛ばしたり、かんだりします
まだまだ修行不足です
また修行に励みます


伝える言葉と言えば、新聞の見出しは限られた文字数で伝えたいことのポイントを表す必要があり、なかなかに難しいと、数年前の創校記念式の講演会で聴きました
過日、アメリカ合衆国大統領選挙候補のドナルド・トランプ氏が演説中に狙撃された事件を伝えるインドの新聞の見出し(下の写真)がネットで話題になっていました

「Donald Trumps Death」

新聞社の意図を感じます
特に、2文字目のTが大文字であることが・・・
町売りであれば、見出しだけを見て、驚いて新聞を購入する人もいたかもしれません
ある人に、下の写真を見せたら「新聞が嘘を書いたらダメでしょう」と言いました
この見出しは、嘘ではなく、事実です
2文字目の語尾に「s」が付いていることがミソです
三人称・単数・現在形(三単現)の「s」です
つまり、この見出しを訳すと「ドナルドが死に打ち克った」「ドナルドが死を逃れた」となります
正しく「伝える」ということは、受け手側として「正しく受け取る」という意識も重要ですね

これからもわたしが出中生の前で話す機会はあります
「何を伝えたいのだろうか?」と考えて聴いてもらえるとありがたいです
わたしも想いを正しく「伝え」られるように、よく推敲してその場にのぞみます