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第228号 開花
- 公開日
- 2022/02/28
- 更新日
- 2022/02/28
校長室より
雨水(うすい)
降る雪が雨へと変わり、氷が溶けて水になる、つまり雪解けが始まる頃、草木が芽生える頃です
といいつつも、本格的な春の訪れにはまだ遠く、三寒四温を繰り返しながら春へ向かう季節です
寒い日が三日ほど続くと、その後の四日ぐらいは暖かい気候
何だか人生がよりよい方向へ進んでいるときのようです
雨水のど真ん中の次侯は、「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」
霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れたり、消えたり
趣のある山野の情景が広がります
ところで、霞(かすみ)と朧(おぼろ)の違いを、出中生は知っているでしょうか?
両者とも霧です
ただし、春に出る霧が霞(かすみ)で、夜の霞(かすみ)が朧(おぼろ)です
だから、「朧(おぼろ)月夜」と呼ぶわけですね
日本人のこのような感性が、わたしは好きです
昨日、某所でウメの花が咲いていました
桜の季節はまだですが、ウメの開花は始まっています
出中生のみんなも、ウメの開花に気付いているかな・・・
出町中学校の敷地内にサクラはありませんが、ウメはあるのですよ
確認のために観に行ったら、そのウメも一部開花していました
やはり確実に、本格的な春は近付いています -
第227号 どこかで、誰かが・・・
- 公開日
- 2022/02/25
- 更新日
- 2022/02/25
校長室より
全校生徒の健康はもちろんですが、来月の県立高校一般入学者選抜検査に向けて、特に3年生の体調管理に関して緊張の続く毎日です
健康面だけでなく、降雪による登下校時の安全確保もです
降雪はひとまず峠を越え、やや落ち着いた状況ですが、降雪がなくても校舎周りにまだまだ積雪があります
そんな中、一部不自然に雪がない場所が2カ所
1カ所は上の画像です
歩道が写っていますから、分かる人には分かる場所です
ここは除雪された雪が山のようにたまっている場所のすぐ横です
果たしてなぜここに雪がないのか?
実は3階から非常時に脱出する避難シューターを引っかける金具がある場所なのです
雪が積もったら、除雪をして万が一のために備えています
使われることがないことを祈りつつ、誰かが雪の山を掘っています
おそらく出中生の中でこのことに気付いている人はいないのではないでしょうか?(まさか教職員も・・・)
校地内にもう1カ所このような場所があります(下の画像)
さて、この場所がどこか分かるでしょうか?
本校卒業生のみなさんや地域のみなさんの中で、この場所が分かられる方がおられたらすごいです
このことだけでなく、社会では誰かがどこかでわたしたちの安全・安心、もっと言えば命を守るために活動してくださっています
その存在が気付かれる時は、困ったことが起こった時です
使われることのない状況が、我々にとって平和なのです
地道な活動を通してこのような状況を守っている方々には、感謝しかありません
誠にありがとうございます
わたしもこういった活動(※世のため、人のため)について、少しでもお役に立てればと思います -
第226号 視点
- 公開日
- 2022/02/24
- 更新日
- 2022/02/24
校長室より
昨日の天皇誕生日から今朝にかけて、けっこうな積雪がありました
砺波市では、気象に関しての警報は発令されていなかったため(※大雪注意報も、2/22 13:30解除)、大丈夫だとは思っていましたが、全校生徒の登校が気になります
登校してくる様子を見て、やっと少し安心しました
ただ、登校してくるその姿が生徒のすべてを表しているわけではありません
登校途中に雪に足を取られて転倒してけがをしたかもしれません
家庭においては、登校前の体温測定に協力いただいていますが、登校してくる間に体調が変化しているかもしれません
体調管理については、体温という視点からだけでなく、別の視点からも毎朝担任をはじめ教職員は留意しています
今は新型コロナウイルス感染症の感染状況があまりよろしくないため、より一層緊張感をもって対応しています
以前より案内させていただいていますが、以下の点についてご家庭でも今一度ご確認いただき、ご理解・ご協力をお願いいたします
1 登校前の健康観察について
・ 登校前、自宅における健康観察(検温を含む)の徹底をお願いします
2 本人やご家族に体調不良等が見受けられた場合について
・ 普段と体調が少しでも異なる場合(発熱、咳、のどの痛み等)や、同居のご家族に同様の症状が見られる場合は、登校を控えてください。この場合は、欠席ではなく出席停止(公欠扱い)とします。
・ 登校後、生徒の体調が悪いと判断した場合、ご家庭に速やかに帰宅し、医療機関
を受診していただくよう、ご協力をお願いします。
・ 本人、同居のご家族が、以下の場合は、学校に速やかに連絡してください。
【 感染した場合、濃厚接触者になった場合、念のためPCR検査等を受ける場合 】
3 その他
・ マスクの着用、個人情報の拡散防止について、再度確認をお願いいたします
1限の授業が始まる頃には、青空が見られました
中庭の様子も、校門前三角駐車場の歩道も、視点を変えると見え方が違ってきます(写真上1、2段目)
新型コロナウイルス感染症への対応をはじめとする毎日の体調管理だけでなく、出中生一人一人の成長についても、複数の教職員が異なった視点で関わり情報を交換することの意味が、ここにあります
そうそう、見え方と言えば校舎内では梅が満開です(写真下 ※美術室前掲示板)
2年生が美術の時間に制作した水墨画です
しばしその梅を眺めながら、春を想いました
モノクロでありながら、春色を感じることができます
これも、視点に関わることと、言えなくもない・・・か -
第225号「2」※第222号にできず・・・
- 公開日
- 2022/02/22
- 更新日
- 2022/02/22
校長室より
本日、2月22日は「ネコの日」のようです
「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせで1987年に制定されたとのこと
ネコマニアにとっての、年に一度のお祭りだそうです
特に今年は、2022/2/22と、「にゃん」がにゃんと!6つ並び、「スーパー・ネコの日」「スペシャル・ネコの日」「プレミアム・ネコの日」と例年以上の盛り上がりを見せているとか・・・
気付く人は気付かれたかもしれませんが、この文章にあまり熱意がないのは、わたしはどちらかというとイヌ派だからです
ネコとイヌを優劣付ける気はサラサラありませんし、ネコもかわいいとは思います
※決してネコ派の方と勝負しようとは思っていませんので・・・
「どちらが上か」とか、「1位でなければ意味がない!」と、いう言葉を聞くことがあります
個人の価値観ですから、これは否定されるものではないと考えます
ただ、わたしは、「想いがあって1位を目指すことは大事だけれど、1位でなければすべて台無し」とは考えません
今日も校舎内をまわっていると、1、2年生は期末テスト2日目に本気で取り組み、3年生は中学生活終盤の授業に取り組んでいます
体育館では、3年の2クラスが卓球の学習をしていました
1対1で、卓球台を挟んで対峙していますからある意味勝負なのですが、そこには「勝って1位になるぞ!!」という様子はみられません
生徒たちは卓球のプレーに慣れてきたところで、ルールに則った正しいサービスの仕方を学び、実際にプレーしていました
聞いて初めて知ることがあります
やってみて初めて感じ、学ぶことがあります
保健体育科での、全身を使った学習です
そして今日はネコの日の他に「2位」の意味を考える日でもあります
それは、「日本No.2協会」が活動を始める日だからです
問1 世界で2番目に標高の高い山は、どこでしょう?
問2 日本で2番目に標高の高い山は、どこでしょう?
問3 富山県で2番目に標高の高い山は、どこでしょう?
問4 世界で2番目に面積の大きい湖は、どこでしょう?
問5 日本で2番目に面積の大きい湖は、どこでしょう?
・・・富山県は、思いつかないので、なしです・・・
ちなみに1位であれば、問1「エベレスト(チョモランマ)8,848m」、問2「富士山3,776m」、問3「立山(大汝山)3,015m」、問4「カスピ海374,000m」、問5「琵琶湖669.3km2」ですね
2位になると、とたんに知名度が低くなるから不思議です
それぞれの2位の答えは次の通りです
問1 ゴドウィンオースチン(K2)8,611m
問2 北岳3,193m
問3 剱岳2,999m
※1位を大汝山3,015mとすると、雄山神社3,003m
問4 スペリオル湖82,367m
問5 霞ヶ浦168.1km2
知らないということは「伸びしろが大きい!!!」と、北岳のある山梨県「南アルプス市芦安温泉郷はたごの会」会長、名取大介氏が「日本No.2協会」を設立しました
また、2月2日を「No.2の日」として記念日登録したそうです
1222/12/22以来、799年ぶりに、西暦に2が6つある本日、第1回「日本No.2サミット」が開催されます
今後は2年に1回ペースで定期的な開催を目指し、「日本中のナンバー2をつなぎ、ナンバー2仲間を増やし、決してナンバー1になれなくともくじけることなく、ナンバー2チャレンジ精神を養い、明るい未来へと進んでいきます」と宣言しています
世の中には熱い方がたくさんおられます
本気・根気・元気を具体的にその言動で表現されています
そういう方々の姿や、本気・根気・元気な出中生の姿から、大きなエネルギーをもらえます
わたしも、がんばろ -
第224号 早起きは、お得でした(ご報告)
- 公開日
- 2022/02/21
- 更新日
- 2022/02/21
校長室より
本日から1、2年生は学期末テストです
学年最後の定期テストが始まりました
わたしは小学校、中学校、高校、大学と、定期テストを何度経験したでしょう
何度経験しても慣れることはできなかったです
以前ここで、定期テストは学力の定着を評価するだけでなく、学びという点でも効果があるという脳科学の話を紹介しましたが、当事者としてそのことを意識できる余裕はなかったです
徹夜に近いことをして、かえってテストの時間は頭が働かなかったなど、間違った勉強のやり方しか知らず、結果が伴うはずもなく、どうせやっても無駄と言い訳をつくり出し、それでもやらないという判断もできず、だらだらとしたテスト勉強で、本気で根気よくは取り組めなかった気がします
今にして感じる、深い後悔の念です
1、2年生が本気で根気よく答案に向き合っている様子をみながら、「出中生はどうかな?」と思いました
脳科学的に、テスト前は十分に睡眠をとることが大切だと知ったのは既に学生ではなかったです
そして、早起きしての朝学習が効果的なこともそうです(※早起きと共に、習慣化がより効果的なようです)
教師として、教える立場になって知ったことばかりです
早起きと言えば、先週末、2/18付の「校長室より」第223号で、「早起きは、お得かも」とあやふやな表現をしました
週が明けて、その評価をお伝えしなければなりません(※個人的嗜好の話題になり恐縮です)
2/19(土)は早起きをして、午前5時半過ぎに家を出ようと準備をしました
そして、予定時刻通りに玄関の扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、空いっぱいに広がる雲です
満月から2日後
まだ97%ほどが輝く欠け始めの月は、雲の影響でその輪郭がはっきりとは見えません
雲の切れ間からでも見えないだろうかとの願いと、ISSを観ることはできないかもという弱気とのせめぎ合いの中、わたしとしては珍しく諦めることなく、近くの小矢部川の堤防へ徒歩で向かいました
堤防に立ち、足先をはじめ、末端という末端から伝わる寒さを感じつつ、切れ間はないしダメか・・・と諦めかけ始めたとき、明るい光の点が西から真上に向けて移動して来るのが見えました
夢中でスマートフォンで何枚か写真を撮りました(※動画で撮らなかったことを後悔しました)
そんな慌てふためきながらも喜んでいるわたしの想いを知るよしもなく、ISSは音も立てずに東の空へスーッと消えていきました
ほんの数分のできごとですが、わたしにとっては何とも言えない時間となりました
つまり、「早起きは、お得でした」
ただし、「わたしにとって」と、条件附きです
あの光の点の中に、7名の宇宙飛行士(下写真)が活動しているのかと考えると、今でもとても不思議な気持ちです
※現在のISS滞在クルー(JAXA HPより):1Raja Chari(ラジャ・チャリ)米、2Thomas H. Marshburn(トーマス・マーシュバーン)米、3Kayla Barron(ケイラ・バロン)米、4Matthias Maurer(マティアス・マウラー)独、5Anton Shkaplerov(アントン・シュカプレロフ)露、6Mark T. Vande Hei(マーク・ヴァンデハイ)米、7Pyotr Dubrov(ピョートル・ドゥブロフ)露
前回も紹介したKIBO宇宙放送局HPの「#きぼうをみよう」によれば、2/22朝、3/10朝、3/12朝がISSの観測チャンスです(下画像)
次回は、今回の反省を活かし、動画で撮影してみます
気象状況はあまり思わしくありませんが、諦めずにチャレンジしてみます -
第223号 早起きは、お得かも
- 公開日
- 2022/02/18
- 更新日
- 2022/02/18
校長室より
春一番が吹いたというのに、一時は大雪注意報が発令され、雪の降る日が続きました
出中生はそんな中でも早めに家を出るなど工夫し、安全に留意して、登校しています
日本気象協会の天気予報を見ると、明日にかけて雪雲が砺波の空から消えるようです
これは星が観られることを意味します
星を観るのもよいですが、たまには空を横切る人工物を観測してみるのもよいものです
夜空を見上げていて、人工衛星が空を一直線に横切る様子を観ることができますが、せっかくですからもっと大きい国際宇宙ステーション(ISS)はいかがでしょう
ISSは、地上から約400km上空に建設されたもので、サッカーコートほどの大きさがあり、地球の周りを1周約90分で回っています
ISS の中では実験・研究、地球や天体の観測などが行われており、アメリカ・ロシア・ヨーロッパ・カナダ、日本など、世界の国々が協力して建設して運用している大きなプロジェクトです
そんな ISS の一部に、日本が開発した実験棟「きぼう」があり、宇宙の特殊な環境を利用して、企業、大学、研究機関等が世界最先端の研究を行っています
観たくなってきませんか?
ただしこのISSはいつでも観られる訳ではありません
地上からISSが観られる条件は3つです
1 空が晴れていること
2 上空付近をISSが通過すること
3 観測場所は日が昇っていないが、ISSには日光が当たっていること
この条件がそろうのはいつか?
明日にかけて1は大丈夫そうです
2、3は???
それはHPで確認できます
※詳細はこちら→https://lookup.kibo.space/
このHPは、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の支援のもと、KIBO宇宙放送局が運営するISS可視情報サービスです
その中の「きほう予報」では、このような太陽の位置も計算した上で、ISSが観られる時間帯を割り出しています
下図では、2月19日(土)am5:43に金沢で条件がそろっています
砺波でもほぼ同時刻に空を見上げれば観られるでしょう
ちょっと早起きして、観てみようかと思います
明日の日の出前は放射冷却現象で、気温が低いと予想されますから、チャレンジされる場合は、暖かい服装で体調管理をしてください -
第222号 あれの名前
- 公開日
- 2022/02/17
- 更新日
- 2022/02/17
校長室より
今日の給食の献立に、「ソフト麺のミートソースかけ」がありました
わたしのような年代になると、「減量はちみつパン」との合わせ技で、炭水化物の摂り過ぎかとも思われますが、小学生の頃から今も変わらず魅力的な献立です
お昼の放送で給食委員が紹介してくれましたが、「ソフト麺」は略称であり、正式名称があります
それは、「ソフトスパゲティ式めん」です
※給食センターホームページより※
「ソフト麺」は、学校給食用に開発された麺で、正式な名前を「ソフトスパゲティ式めん」といいます
スパゲティとうどんの中間くらいの固さで、洋風のソースにも和風のソースにも合う食べやすいところが特徴です。ビタミンなどが加えてあり、見た目以上に栄養価の高い麺なのです
https://www.city.tonami.toyama.jp/info/1495778606.html
知っているようで案外知らない名前のものが、身の回りに多くあります
ちょうど今、校長室前の掲示板に3回シリーズ「アレの名前は何だ!?」を紹介しています
上の写真は、昼休みにたまたまその問を本気で考えていた、○○さんと◎◎さんです
この記事を読んでくださるみなさんにも、既に出題済のA〜Dの5種類を紹介しましょう
さて、いくつおわかりでしょうか? -
第221号 みんなでつくる
- 公開日
- 2022/02/16
- 更新日
- 2022/02/16
校長室より
今日も出中生は学習に励んでいます
1年○組の社会科の授業で、映像を観ている姿がありました
じっと画面を食い入るように観て、課題に取り組むその表情を見ていると、おとなのわたしも、いろいろとがんばらねばと感じます
「面倒くさいなぁ」「だるいなぁ」等と、成長にとってマイナスの感情がわき上がる時、ふと隣を見て、本気・根気・元気に学習に取り組む同級生がいる環境
「本気・根気・元気でがんばるぞ!!」と、成長にとってプラスの感情がわき上がる時、ふと隣を見ると、ほおづえをついてマイナス・オーラを発散する同級生がいる環境 ※オーラだけでなく、具体的な言動で妨害するのは問題外・・・
最終的には環境のせいにはできないと思うものの、今の自分がいかに幸せな環境にいるのかと噛みしめたことは今まで何度もあります
仲間に恵まれるとか、仲間に救われるとか、表現はいろいろですが、やはり人間は一人ではなく、多くの人の中でつながりながら生きていると感じます
これは決して誰とでも仲良くしようという意味ではありません
自分とは合わない人も世の中にはいます
苦手な人もいます
しかし、どのような人とも距離感をうまくとって生きていくことは大切だと思うのです
学校は社会に出る前に、そのことも学ぶ場だと思っています
授業も、教師だけでつくりあげるものではなく、教師と生徒が一緒になって学びの環境を醸成していくものです
だから、授業の最初と終わりに「お願いします」「ありがとうございました」と言っているとわたしは思っています
これは教室にとどまらず、学校全体に言えます
今、1年生各教室前の廊下掲示版には、「こんな先輩になりたいなぁ」が掲示してあります
「日常の生活」「生徒会活動」「学習面」「部活動」「思いやり」「交流」と、6つの項目について、一人一人の想いが書かれています
1年生は4月からは新入生が入学することで先輩となります
2年生は4月からは最上級生です
出町中学校の環境は、どのように変わるでしょうか?
3年生が残していってくれる、この出町中学校の環境を1、2年生はどのように受け止め、よりよくしていくのでしょうか
本校教職員も、本気・根気・元気で生徒たちを支援していきます
歴史ある出町中学校の校風の中で、成長して行く出中生の姿を見られる楽しみを感じながら -
第220号 生徒会活動
- 公開日
- 2022/02/15
- 更新日
- 2022/02/15
校長室より
今日の給食の時間、生徒会の給食委員会が資料を各教室の電子黒板に配信しながら、放送を行っていました
この後、何回か続くシリーズの第1弾です
本日のテーマは「給食を残さずに配るコツ」でした
黙食の続く教室では、生徒会員が静かに放送に注目していました
生徒自身の手でよりよい学校生活を目指す生徒会活動は、生徒の未来につながる大切な学びの活動です
※ここから先は、いつにも増して長く重い文章となります
学校教育において、我々教職員が絶えず意識しているものは「学習指導要領」です
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です(※およそ10年に1度の改訂)
学校で使用する教科書や時間割は、これを基に作られています
中学校学習指導要領は、総則編、国語編、社会編、数学編、理科編、音楽編、美術編、保健体育編、技術・家庭編、外国語編、特別な教科 道徳編、総合的な学習の時間編、そして特別活動編の13種類
教育課程全般にわたる配慮事項や授業時数の取扱いなどを「総則」で定めるとともに、各教科等のそれぞれについて、目標、内容、内容の取扱いを大まかに規定しています
生徒会活動は、この中の特別活動のひとつです
その目標は次の通り
「異年齢の生徒同士で協力し、学校生活の充実と向上を図るための諸問題の解決に向けて、計画を立て役割を分担し、協力して運営することに自主的、実践的に取り組むことを通して、第1の目標に掲げる資質・能力を育成することを目指す」
第1の目標に掲げる資質・能力とは次の3点を指します
(1)多様な他者と協働する様々な集団活動の意義や活動を行う上で必要となることについて理解し、行動の仕方を身に付けるようにする
(2)集団や自己の生活、人間関係の課題を見いだし、解決するために話し合い、合意形成を図ったり、意思決定したりすることができるようにする
(3)自主的、実践的な集団活動を通して身に付けたことを生かして、集団や社会における生活及び人間関係をよりよく形成するとともに、人間としての生き方についての考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養う
上の3点をより簡潔に表現すれば、観点の3点です
(1)「何を知っているか、何ができるか」(知識及び技能)
(2)「知っていること、できることをどう使うか」(思考力、判断力、表現力等)
(3)「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」(学びに向かう力、人間性等)
生徒自身の手で、よりよい学校をつくりあげる
その活動の中で付ける力です
小さい頃、アニメーション「ピーナッツ」で、主人公のチャーリー・ブラウンたちが子どもだけで様々な課題をクリアしていく場面を見て、同じ小学生ながらすごいなと思った記憶があります
そのことと比較することではないですが、出町中学校生徒会は執行部を中心として、自分たちの力でよりよい出町中学校をつくる伝統を引き継いでいると感じています
やや自画自賛ですが、これらはすべて卒業生や本校の歴代指導者が大切にしてきた、伝統だと思います
ありがたいことです
がんばろう出中! -
第219号 アウトプット
- 公開日
- 2022/02/14
- 更新日
- 2022/02/15
校長室より
今日から第3学年は期末テスト
水曜日まで、中学生活最後の定期テストが続きます
各教室では、本気で根気よく答案に向き合う3年生の姿があります
「ティーチングよりコーチング」
これは、アウトプットの効果の大切さを意味している言葉と認識しています
確かに、教師になって生徒に指導する立場になり、指導のためのアウトプットをたくさんすればするほど、指導内容が自分の中でより定着した感覚があります
しかし、これは生徒の立場ではティーチング・・・
授業の中で生徒に問うて回答させたものを、他の生徒に問い返しながら学級内でつないでいくことで、より学習が深まることを経験しています
また、部活動顧問として、積極的に選手の考えを語らせることで、選手のモチベーションやプレーに対する理解力が高まった感覚があります
これは、コーチングに近いでしょうか
ある意味、テストもアウトプットです
問いに対する自分なりの解答はアウトプットであり、テストを受けることでより学習内容が定着すると言えます
自分のことを振り返ると、確かに中学生の頃の定期テストの「四字熟語「一( )一( )」「( )心( )心」を完成させよ」や、小学生の頃の漢字テストの「「境内」の読み」で間違えた問題は、今では決して間違えません ※一期一会、以心伝心、けいだい
相当、話が小さくなっていますね
テストを受ける身としてはそんなことはどうでもよくて、できるなら避けたいかもしれません
しかし、テストには未来の自分の力を高める効果があることを、意識している場合としていない場合とでは、心持ちも違うのではないでしょうか
テストとまでいかなくても、基本問題や、応用問題に取り組むことも同じです
また、問題に取り組んで、自分は理解したけれど、近くに分からない人がいたとき
その分からない人に分かりやすく教えることは、時間の無駄ではなく、教える側にとっても学習効果があるということです
受検を控える3年生のみなさん
私立高校入試前に話しましたが、入試は団体戦です
学校内で隣にいるのは敵ではなく味方です
そして、最終的には自分との闘いです
学校での教え合いは、団体戦においても、自分自身との闘いにおいても、有効な方法です
本日の最後に、校長室前にも掲示している、竈門炭次郎氏の言葉をここに紹介します
諦めるな 諦めるな 諦めるな
喰らいつけ 最後まで
竈門炭次郎
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