中庭

学校日記 school diary

  • 第191号 冬季休業中 その2

    公開日
    2021/12/28
    更新日
    2021/12/28

    校長室より

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    生徒がいなくても、今日も本校教職員は、「本気」「根気」「元気」で業務に邁進しています

    「教師は夏休みや冬休みがあって、うらやましい」と、言われることは以前から比べるとグッと減りました
    逆に、「ブラック職業」のトップグループであるような印象をもたれていますが・・・
    世の中、振れ幅が大きいというか、当事者からすると微妙な気持ちになります

    御用納めの本日、午前中は3年生の入試関係の業務で緊張感のある作業を行いました
    入試業務に関しては、「うっかり」は許されません
    念には念を入れ、公正・公平・厳正・確実を合い言葉として、本気で取り組んでいます

    保護者のみなさんにとっても、大切な我が子の進路決定ですから、心配されたり不安になられたりすることは当たり前です
    例え、兄姉がいて、保護者として進路決定を迫られることが今回は初めてではないとしても、現在の3年生、つまり当事者は生まれて初めてのことです
    兄姉と比較できないことも多々ありますから、経験があろうがなかろうが、進路選択は悩ましいのです

    大切なことは、最終的に当事者(3年生)本人が自分で決定することが大切です
    そのために、保護者や関係者、学校教職員が相談に乗ったり、情報を与えたりすることが必要です
    いかに本人の未来へ進みたいと思う気持ちを応援できるかということでしょうか
    決して自分の考えの押しつけではいけません
    その道を歩んでいくのは当事者なのですから、当事者が自力で歩くと決意できる進路を選択することが重要です

    今日、出中生のために本気で業務に当たっている本校教職員の姿を見ながら、「これだけ大切に想われている出中生に、よりよい未来が続きますように」と、祈るばかりです

    がんばれ!出中生!!

  • 第190号 冬季休業中

    公開日
    2021/12/27
    更新日
    2022/01/07

    校長室より

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    「数年に一度」の強い寒気により、県内は各地で断続的に雪が降っていて、富山県冬季道路情報のホームページによると、27日午前9時の積雪は砺波市鷹栖で19cmです
    冷え込みが厳しく、27日朝の最低気温は砺波市で摂氏−4度でこの冬最も低くなりました
    ※県内10観測地点すべてで氷点下

    ただ、上の画像のように、本校敷地内ではそれほどの衝撃はありませんでした
    駐車場、前庭は融雪装置が力を発揮し、特別に除雪をする必要もありませんでした
    と、喜んだのも束の間、昨日、融雪装置は力みすぎたのか、器具を吹き飛ばし、噴水となって大変でした
    ○○教頭、◎◎教頭、○○校務助手、そして市教委と、多くの方に対応していただきました
    わたしも駆けつけましたが、まあ、大変でした

    この世の中何が起こるか分かりません
    何事においても、事前チェックをしているものの、予期せぬことが起こることがあります
    そのときには、とにもかくにも本気で対応することが大切です
    そのキーワードのひとつが、「時間」でしょう
    ありがたいことに、本校教職員は即時に対応してくれました
    当たり前のようで、これはなかなかに大切なことです

    わたしが学校へ駆けつける途中、火災現場へ急行する消防車、そして交通整理にあたる警察車両とすれ違いました
    緊急時は1分1秒を争います

    ちらちらと雪が降る中、部活動で登校する生徒を見ながら、平時のありがたさを噛みしめます
    お天気の方は、今後も28日明け方にかけて大雪になる恐れがあると、気象台は注意を呼びかけています

    明日は今年の御用納め
    静かな年の瀬を迎えられたらと思います

  • 第189号 痕跡

    公開日
    2021/12/24
    更新日
    2021/12/24

    校長室より

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    前庭に何やら不思議な模様があります(上の写真)
    日が経つ毎に少しずつその模様は薄くなっています
    年が明けると消えているかもしれません

    これは、技術科の学習で栽培していた、ブロッコリーの鉢が置いてあった痕跡です
    9月に出中生が苗を植え、せっせと育てていたブロッコリーは、昨日までにそれぞれの家庭へ引き取られていきました
    毎日の出退勤の際、少しずつ葉を拡げ大きく成長していくブロッコリーの姿が、いつも視界の中に入っていました
    冬休みを控え、積雪もあるので各家庭へ引き取られたわけですが、その痕跡を見ると、不思議と寂しく感じます
    そこにあるのは、単なる「痕跡」なのですが、そこには時間が封じ込まれているように感じます
    QRコードに機器をかざすと、映像や情報が見られる情景を連想します
    それぞれのブロッコリーがどうなったか、また、尋ねてみます


    今日は、2学期に全校生徒がそろって登校する最後の日です
    終業式を前に、1年生が体育館で学年集会をしていました
    その中に、2学期の取り組みの痕跡を、生徒自身が意識できる活動がありました
    ふと、家の柱に付ける背比べの傷を思い出しました
    ブロッコリーの痕跡とは違い、取り組みの痕跡は、今の自分の成長を知る規準となります
    そして、自信や未来への希望につながります


    明日からは冬季休業です
    新年に向けて、学年最後の3学期に向けて、卒業・進級に向けて、出中生がそれぞれの痕跡を自分自身で意識しつつ、未来の自分を想う期間になればと思います
    あたりまえですが、これは健康第一が大前提でのお話です

  • 第188号 食べた? 入った?

    公開日
    2021/12/23
    更新日
    2021/12/23

    校長室より

    いきなりですが問題です

    問題1
     次の7つの漢字は、何と読むでしょう?
    南瓜 蓮根 人参 銀杏 金柑 寒天 饂飩

    出中生は全部読めるでしょうか?

    答え
    ナンキン(カボチャ) レンコン ニンジン ギンナン キンカン カンテン うんどん(うどん)

    これ、冬至の7種といいます
    7種は、「ななしゅ」ではなく、「ななくさ」と読みます

    問題2
     この7種に共通することは何でしょう?
    出中生、分かるかなぁ・・・

    答え
    どれも名前に「ん」が2つ付いています

    冬至の7種は、「ん」が2つ付く食材を食べて運を上げる「運盛り(うんもり)」、つまり縁起かつぎです
    「ん」を「うん(運)」と言い換えている訳で、オヤジギャグですな



    昨日は冬至でしたから、みんなは食べたのかどうかが気になり、さっそく出中生に聞いてみました

    調査日時:2021年12月23日朝(7:30〜7:45)
    調査対象:1年生、2年生、3年生、教職員 合計44名(各11名)
    調査方法:無作為直接聴取(突撃インタビュー)
    集計結果 ※は1、2、3年、教職員の順でハイと答えた人数
    「次のものを昨日食べましたか?(給食は除きます)」
    ・ナンキン(カボチャ)18人(40.9%)※5 4 4 5
    ・レンコン  7人(15.9%)※2 3 2 0
    ・ニンジン 34人(77.3%)※11 6 9 8
    ・ギンナン 0人( 0.0%)※0 0 0 0
    ・キンカン 0人( 0.0%)※0 0 0 0
    ・カンテン 0人( 0.0%)※0 0 0 0
    ・うんどん(うどん) 5人(11.4%)※3 1 0 1

    ニンジンはたまたま食べた家庭が多かったです
    カボチャは、冬至に合わせて食べた印象を受けました
    うどんの5人はややびっくり

    ちなみに、昨日の給食は、ゆずを使った「鮭の幽庵焼き」、かぼちゃと小豆を使った「いとこ煮」でした
    だから、少なくとも昨日のうちに出中生と教職員はカボチャを食べているのです
    学校給食は、日本の伝統を感じる献立がいっぱいです
    学校給食センターのみなさんに感謝です

    そして、ゆず湯
    ゆず湯は、冬至に行う禊です
    運を呼び込む前に、からだを清めるためです
    今が旬のゆずは香りが強く、この香りが邪気を払うと考えられたようです
    また、ゆずは実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実ることと重ねているようです

    先ほどのアンケートでも、おまけで聞いています
    ・ゆず湯に入った人  9人(20.5%)※4 1 2 2

    食べるも、入るも、それぞれにいわれがありますが、科学的にも理にかなっているようです
    冬至の7種を食べると身体が温まりますし、確かにゆず湯の後は身体がぽかぽかです
    旬のものであるというのも重要ですね
    日本人のDNAによる、思い込みだけではないでしょう

    恥ずかしながらわたしは湯船にゆずを入れたつもりで、間違えていくつかのゆずの中にレモンをひとつ入れていました
    全く気付かず入浴していましたが、ゆず&レモン風呂でした
    そんな自分のことが心配になります


    そんな、なんやかんやの冬至の日
    昔から、太陽は冬至の日を境に生まれ変わると考えらていました
    太陽が力尽きる冬至の日
    今日からは生まれ変わった新しい太陽の登場です

    上の写真は、今朝の生まれ変わりたての太陽です

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  • 第187号 公正・公平・厳正・確実

    公開日
    2021/12/22
    更新日
    2021/12/22

    校長室より

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    何か失敗してしまったとき、どうします?

    「やってしまった・・・・」と感じた瞬間、とっさにそのこと隠そうとすることがあります
    「これくらいなら」と、そのことをなかったことにしようとすることがあります
    しかし、そうすることがより問題になると感じる場合は、隠さないことが多いです
    ことの大小に関わらず、失敗したときは素直にその過ちを認め、関係する人たちに謝罪し、対応することが大事だと、多くの人は分かっています
    しかし、なかなかそれができないのが人間です
    理解していることと、できるかどうかは別です
    ※ネット動画で、犬などの動物もこのような人間と似た行動をとっている映像を観ることがあります


    ここ数日、わたしはいろいろと失敗しています
    多くの方に迷惑をかけています
    生きている中で、失敗はつきものであると頭では理解しています
    失敗はしたくないと、心は言っています
    その状況で失敗します
    失敗が続くと滅入ります
    自信をなくします

    しかし、そんな自分に関係なく時間は経過しますから、おとななら、為すべき事を為す必要があります
    行動があると、何かしら反応があります

    ここ数日の失敗に対する、こちらの対応について、多くの方が温かい反応をしてくださいました
    こういうときの、人の温かさは身に染みます
    同じ失敗はしないようにと自分自身と約束します
    もし、誰かが困っていたら、今度はこちらができることをしようと、決意します

    人ってそうやって生きていくのだと、改めて感じます
    これも、失敗から学んだ範疇に入るのでしょうか・・・


    今日と明日、本校では保護者会を実施しています
    お忙しい中、保護者のみなさまに来校いただいての保護者会です
    3年生は3者面談となっており、話題の中心は進路決定に向けての具体的な話です

    学校として、進路選択に関する事務手続き等での失敗は、決して許されません
    中学校の教職員にとって、非常に緊張する業務のひとつです
    公正・公平・厳正・確実に留意し、チェック体制を確認しながら、慎重に進めて参ります

    明後日は終業式
    長くて短く感じる2学期もそろそろ終わりです

  • 第186号 光陰矢のごとし

    公開日
    2021/12/21
    更新日
    2021/12/21

    校長室より

    2学期に全校が登校するのは今日を入れてあと4日です
    明日、明後日は保護者会、明明後日は終業式
    何だか、あっという間です

    少年老いやすく学成りがたし
    一寸の光陰軽んずべからず
    この当たり前のことが、より現実味を帯びて感じられるのは歳をとった証拠でしょうか

    今朝も、出中生が登校します
    いつものように「おはようございます」と○○教諭が玄関で生徒に声をかけています
    ※タイミングが悪く、教諭の姿が生徒の姿で隠れてしまいました・・・
    校舎の上には、沈もうとする月が、そんな出町中学校の朝の様子を見守ってくれているようです

    授業が始まり校内を回っていると、理科準備室にバラバラの骨を発見!
    理科の学習で、生徒が「からだのつくり」の観察していたトリの手羽先です
    理科担当がバラバラになった骨をつなぎ合わせて、骨格の様子が分かる教材を作成している途中のようです
    出中生だけでなく、教師も共に、一瞬、一瞬を大切にしながら、本気・根気・元気な学校を目指してくれているように感じ、うれしくなりました

    よりよい授業を目指し、生徒の前に立つ本校の教師たちに対し、授業のないわたしが生徒の前に立って話す機会は限られています
    その限られた機会のひとつが3日後の終業式です
    2学期も様々な活動に取り組み、それぞれに成長している出中生に、本気でメッセージを伝えるつもりです


    今日も時間の流れを感じつつ、その瞬間瞬間を意識する
    カルロ・ロヴェッリ著「時間は存在しない」を読んでいるため、何かしらその影響を受けているようです
    何とも影響を受けやすいわたしです
    まだ最後まで読み切っていないのですが・・・

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  • 第185号 文化・体育後援会正副会長会

    公開日
    2021/12/20
    更新日
    2021/12/21

    校長室より

    今夜、出町中学校 文化・体育後援会正副会長会が本校で開催されました
    この会は、出町中学校生徒の文化・体育活動の振興を図ることを目的として設立された会です
    そして、その目的達成のため、部活動の育成、大会等への派遣助成、その他の事業を行っていただいています

    このような会合に参加するたびに、ひしひしと本校の生徒が多くの方に支えていただいていることを実感します
    この場を借りて、校長としてお礼申し上げます
    ありがとうございました

    今後とも、出町中学校の生徒を地域のみなさまに支え続けていただきますよう、お願い申し上げます

    ※緊張しすぎて、会の様子を撮影しそびれたので、写真は資料の表紙の一部だけです・・・

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  • 第184号 砺波地区中学生美術展

    公開日
    2021/12/19
    更新日
    2021/12/19

    校長室より

    18日(土)、19日(日)の両日、「第30回 砺波地区中学生美術展」が、南砺市福野文化創造センター ヘリオスで開催されています

    出中生の作品はもちろんすばらしかったですが、地区内他中学生の作品も若さあふれるエネルギーに満ちたモノが多かったです
    中にはタブレットを用いた作品もありました

    3月に卒業生を送り出し、4月に新入生を迎え入れる
    学校で毎年繰り返されることなのですが、これは「未来の日本の宝」と教職員は毎年、出会っているということです
    中学校では3年間という期間ですが、生徒一人一人にとって様々なことがあり、その中で一人一人が成長していく姿に出会えます
    誠にすばらしい職に就かせてもらっていると感じます
    歳をとるほどそう強く感じます

    地区の中学生の作品を観、その中で特に思い入れを込めて出中生の作品を観、そのことを噛みしめます

    あいにくの荒天ですが、一人でも多くの方に観ていただけるとありがたいです
    準備・運営に関わっておられる関係者のみなさんに、感謝申し上げます

    ※第30回 砺波地区中学生美術展
    期日 令和3年12月18日(土)、19日(日)
    主催 砺波地区中学校文化連盟
    後援 南砺市教育委員会
       砺波市教育委員会
       小矢部市教育委員会
    会場 南砺市福野文化創造センター ヘリオス

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  • 第183号 地域の支え 学校保健委員会

    公開日
    2021/12/17
    更新日
    2021/12/17

    校長室より

    本日、学校保健委員会を開催しました

    ・生徒会保健委員会の取組についての生徒発表
    ・生徒の心身の状況について
    ・今後の新型コロナウイルス感染症対策について

    これらの内容で協議し、最後に指導助言やご意見をいただきました
    指導助言の中で、保健委員会での生徒たちの取組に対してお褒めの言葉がありました
    出中生のことを褒めていただけるというのは、誠にうれしいことです
    学校保健に関して、今後の課題は山積していますが、生徒諸君の力も借りながら、よりよい学校づくりができればと改めて感じた瞬間でした

    学校医様、学校歯科医様、学校薬剤師様からは専門的な視点で、PTA役員のお二人からは保護者の視点で、貴重なご意見をいただきました
    ご多忙の中、本日参加していただいたみなさんに厚く感謝申し上げます
    ありがとうございました
    そして、休み時間にもかかわらず、発表してくれた保健委員会の二人にも感謝します
    とても立派でした

    学校は多くの人に支えられています
    言い換えると、子供たちは多くの人に支えられて成長しています
    ありがたいことです

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  • 第182号 ホンモノで学ぶ

    公開日
    2021/12/16
    更新日
    2021/12/16

    校長室より

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    午後から全校生徒が順番に、小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還カプセル展示に出かけました
    ホンモノに触れる貴重な機会であり、砺波市内全小中学生が観覧しました

    今年の9月3日(金)から来年3月22日(火)にかけて、全国21カ所での展示予定(※1カ所は新型コロナウイルス感染症感染拡大のため中止)であり、その展示場所のうちの一カ所が、今回のチューリップ四季彩館です
    北陸三県では展示は富山県砺波市だけです
    ※パンフレットはこちら

    2020年12月6日
    小惑星探査機「はやぶさ2」は、打上げから6年にわたる宇宙の旅を終え、小惑星リュウグウのサンプルが入った帰還カプセルをオーストラリアの砂漠に落としました(※はやぶさ2の本体は、また新たな小惑星を目指して飛行中です)
    落下後わずか57時間後に、カプセルは日本の分析施設に到着します
    慎重な開封作業の結果、カプセル内にサンプル5.4gを採取していたことが確認されました
    この貴重なサンプルの分析から、地球が生命の存在できる惑星になった過程の解明に向けて、現在も作業が進められています

    今回砺波へやってきた「はやぶさ2」帰還カプセル
    ホンモノを観てもらうことで、「多くの国民、特に若い世代に、宇宙の謎を探究すること」や、「科学や技術を追求すること」、さらには、「チームワークで挑戦することの楽しみを実感してほしい」と、展示の協力団体が募集され、応募した砺波市が北陸三県で唯一選出されました

    ただの物体ですが、6年、52億キロメートルの宇宙の旅を終えた物体です
    そして何より、多くのプロフェッショナルの想いや、叡智の結晶であり、夢の結集の物体です
    出中生は、この物体に何を観たでしょうか?
    光の刺激として目に入る情報だけでなく、「どれほど多くの人がこの物体に関わり、その帰りを待ち望んでいただろう?」「持ち帰ったお土産を、多くの科学者がどれほどどきどきして、今開いているだろう?」と想いを巡らせ、想像できるかな・・・

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「はやぶさ2」カプセルの地球帰還1年に合わせて、12月6日に記者説明会を開催しました
    初期分析の成果は来春にも発表される予定で、大きな発見も期待できそうだと言われています
    とても楽しみです

    小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還カプセル展示は12月19日(日)までです
    入場無料ですので、小中学生のみならず、多くの方にご覧いただければと思います


    おまけ
    小惑星探査機「はやぶさ2」について
    宇宙航空研究開発機構(JAXA)ホームページより 引用
    (www.jaxa.jp/projects/sas/hayabusa2/index_j.html)
    小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)は、数々の新しい技術に挑戦し2010年6月に地球への帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の後継機です。

    「はやぶさ」では、イオンエンジンによる新しい航行方法を確立しながら、太陽系の起源の解明に繋がる手がかりを得ることを目的に、小惑星イトカワのサンプルを持ち帰りました。今回「はやぶさ2」では「はやぶさ」で培った経験を活かしながら、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するため、C型小惑星「Ryugu」(リュウグウ)のサンプルを持ち帰ることに成功しました。

    太陽系の起源や進化を知るためには、代表的なタイプであるS型、C型、D型の小惑星を調査する必要があります。
    「はやぶさ2」が目指すC型小惑星はS型小惑星のイトカワと比べるとより始原的な天体で、同じ岩石質の小惑星でありながら有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられています。
    地球をつくる鉱物、海の水、生命の原材料物質は、太陽系初期には原始太陽系星雲の中で密接な関係を持っていたと考えられており、始原的な天体であるC型小惑星から採取したサンプルを分析し、太陽系空間にあった有機物や水がどのようなものであったのか、またどのように相互作用し共存してきたかを探ることで、生命の起源にも迫ることができると期待されています。