中庭

学校日記 school diary

校長室より

  • 読書ノススメ no.886

    公開日
    2024/11/26
    更新日
    2024/11/26

    校長室より

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    朝登校してきた出中生が図書室前で足を止めている光景が・・・

    近付いてみると、後期図書委員会の企画「出中生POPコンテスト」に向けたPR掲示でした

    この企画の目的は、出中生に図書案内のPOPを描いてもらい、読書への関心を高めることと、出中生制作のPOPを見ることで新たな本と出合うこととのこと

    本日の朝の会で案内と配布が為され、12月10日が締め切りとなっています

    出中生の主体的な活動であり、多くの学びのある有意義な取組です


    ちなみに、POPで紹介する図書は図書室にある本

    図書室内には既に学校司書によるPOPがありますから大いに参考になるでしょうし、図書室にはわたしの棚もありますから、誰かその中の図書を紹介してくれる人はいるのでしょうか?

    と、このようなことを考えるのがわたしの邪な心ですな

    反省・・・


    現在、わたしの本棚にひとつスペースがあります

    誰かが借りてくれたようで、なんだかうれしいわたしです

  • ソラ no.885

    公開日
    2024/11/25
    更新日
    2024/11/25

    校長室より

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    今日は出張2本と、会議3本と、やや過密スケジュール

    そして宿題も溜めていたため少し早めに出勤

    黎明のソラには、月が輝き、思わず校舎と一緒に撮影(上写真1枚目)

    すぐにやることをやればよいものを、3階まで上がりグラウンド越しの立山連峰をパチリ(上写真2枚目)

    昨日自宅付近で見た虹(上写真のグラウンド下)といい、どうもわたしはソラに惹かれます


    出張合間に学校へ戻った束の間

    4限が終了した給食前の時間に、1階から中庭越しの青空を眺めていると○○さんと□□さんがそばを通ったので、「ものすごく青空ですなぁ」と声をかけました

    うれしいことに「本当ですねぇ」「空いっぱいの青空や」と返してくれます

    反応があるのはうれしいものです

    ひねくれ者のわたしは二人に質問します

    「空は何で青いの?」

    「ん?」といった表情

    「空気は無色透明なのに・・・なぜ?」と余計なことを尋ねるわたし

    しまいには、「海の水をくみ取ると無色透明なのに、何で海は青く見えるの?」と、あかん授業の典型である質問を変化させる事態に

    ○○さん、□□さん、ごめんなさい

    ○○さんは「きっと空が海に映って青いのでは?」と、何ともユニークな回答を返してくれました

    「分かったら教えてください」と別れましたが、これは街中ならわたしは不審者だなと思いました

    通報され、お知らせメールで配信されるかも・・・


    何だかこのような出中生と関わる短い時間も、わたしにとってはとてもありがたい時間なのでした

  • 小雪と期末考査 no.884

    公開日
    2024/11/22
    更新日
    2024/11/22

    校長室より

    今日は、二十四節気の「小雪」

    暦上、寒くなって雪が降る頃であり、二十四節気の第20番目で、太陽黄経が240度を通過するころです(※中学理科では習わないですが、興味あればぜひ調べてみてください)

    「暦便覧」には「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるが故なり」とあります

    「ぐっと冷え込むようになって雨が雪になるころ」ということで、北風が吹いて、北国や山々ではすでに雪が積もっている地域もあります

    七十二候では「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」です

    これは太平洋側では乾燥する日が続くことでそう言われるのかなと勝手に思っています

    北陸地方ではまだまだ虹が見られることもありますから

    いつの間にか冬が迫り、次第に街路樹も木の葉を落とし、色づいた落ち葉の絨毯が美しく感じられるようになりました

    出勤途中にけやき公園の横を通りますが、落葉が道路を覆っており、毎朝近所の方が掃いておられます

    その暦に合わせるように、西に高気圧、東に低気圧の「西高東低」の気圧配置となりそうです

    気象庁が、11月19日に発表した「3か月予報」では、北日本~西日本の日本海側では、雪の降る量は「平年並みか多い」となっています

    冬型の気圧配置が強まる時期があるため、大雪になる可能性もありそうです

    カメムシをよく見る気がしますが、俗説ではそういう冬は大雪と聞いたこともあります

    早めに冬タイヤに交換しないとと思いお店に確認すると既に予約が一杯でした


    出中生にとっては「小雪」より、今日・月曜・火曜実施の期末考査の方が気になりますな

    2学期までの学びの成果を出し尽くしてください

    がんばれ!!


    ちなみに今朝7時半頃の立山室堂は雪に覆われています(※立山黒部アルペンルートHP室堂平ライブカメラより)

    そして雄山山頂は7:20頃に-8.54℃の表示で、温度補正が為されていないのでこちらで補正して、-9.74℃!!です

    ぶるぶるぶる・・・

    (※JR9VQの気圧・温度センサー 11/21より)


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  • いのち no.883

    公開日
    2024/11/20
    更新日
    2024/11/20

    校長室より

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    今年度教師となった○○教諭が4限に道徳科の研究授業を行ったため参観しました

    資料名は「いのちって何だろう?」です

    生命の尊さ等について学ぶ時間でした

    資料の範読を聴きながらその世界にグッと入るように見える出中生(写真上1)

    グループで自分の考えを伝え合う出中生(写真上2)

    今日の授業で出中生が「いのち」について考える姿を観ながら、先週末から個人的に「いのち」について深く考える出来事があったため、一層いろいろと感じていました


    昔の自分は「いのち」についてそれほど本気で考えたことがない中学生でした

    高校生になって、「いのち」のことや「人生」、「生きること」について、モヤモヤと考える年頃となりましたが、自分の死については100%ないと思っていました

    事故や病気など、何が起こるのか分からないにもかかわらずです

    青い年頃でした

    きっと当時の自分は、自分事としての「死」について、向き合っていなかったのだと思います

    それが歳を重ねて、大切な人や知人の死に直面する度に、自分事としての「死」を意識するようになっていったようです

    何年か前には自分自身の「死」を猛烈に意識することもあり、もうわたしにとって「死」は他人事ではありません


    また話はズレるのですが、「なぜ、人を殺してはいけないか?」と考えたことがありますか?

    言い換えれば「なぜ、人のいのちを奪ってはいけないのか?」

    今年度、このことを描いたドラマがありました

    NHKの朝の連続テレビ小説、「虎に翼」(※脚本:吉田恵里香 氏)です

    登場人物の高校生、森口美佐江が、主人公の弁護士 佐田 寅子に言います

    「佐田先生は心から納得する答えが出せます?

     どうして悪い人からものを盗んじゃいけないのか。

     どうして自分の体を好きに使ってはいけないのか。

     どうして・・・人を殺しちゃいけないのか。」

    「・・・」と、寅子はすぐに答えられませんでした

    寅子にとって美佐江と会うのは、これが最後となります

    そして、約20年後

    美佐江の娘、美雪と出会います

    美佐江とそっくり(※一人二役)の美雪に、寅子は美佐江と同じことを問われます


    「先生はどうしてだと思います?

     どうして人を殺しちゃいけないのか?」


    今回は、はっきりと寅子は答えます

    「奪われた命は元に戻せない。

     死んだ相手とは言葉を交わすことも、触れ合うことも、何かを共有することも永久にできない。

     だから人は生きることに尊さを感じて、人を殺してはいけないと本能で理解している。

     それが長い間、考えてきた私なりの答え。

     理由が“分からないからやっていい”じゃなくて、

     “分からないからこそやらない”。

     奪う側にならない努力をすべきと思う。」


    今日の授業を参観しながら、自分の中学生・高校生時代、そしてこのドラマのシーンを、わたしは思い出していました

    いのちを奪うことに限らず「“分からないからやっていい”じゃなくて、“分からないからこそやらない”」は、様々なことに通じることだとわたしは思います

  • ゲシュタルト崩壊 no.882

    公開日
    2024/11/18
    更新日
    2024/11/19

    校長室より

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    https://tonami.schoolweb.ne.jp/1620011/blog_img/77599613?tm=20241118094730

    朝から同じ文字を何度も手書きするという業務があり、小学生の頃の漢字の書き取りを思い出しつつ、また、ゲシュタルト崩壊を体感しつつも、何とかやり遂げました

    このご時世になかなか手書きで同じ文字を何度も書くという機会はないので、わたしの中では貴重な機会と思いながらその逆の思いもあるわけで、何とも微妙な週初めとなっています


    ゲシュタルト崩壊(独: Gestaltzerfall)は、人間の感覚においての発生現象であり、ひとつの塊として捉えていたものが突如その全体性を失って、その部分部分がバラバラに感じられ、もともとの実態が分からなくなる現象をいいます

    図形や文字などの視覚的なものがよく例に出されますが、聴覚、触覚、味覚、嗅覚においても生じるようです

    1947年に、C・ファウスト氏によって「失認の一症候」として報告されたのですが、ものを持続的に注視することで健常者にも生じることが知られるようになります

    認知心理学の視点から「文字のゲシュタルト崩壊」がよく研究されており、今朝わたしが体感したのもこの現象です

    原因については現代でも未解明な部分が多く、感覚器の疲労や順応によるのではなく、「比較的高次な認知情報処理過程によって発生する」ことが分かっている程度のようです


    疲労が原因ではないと知りつつも、モヤモヤするので気分転換も兼ねて校舎内をまわります

    出中生は週の初めから本気で学習に取り組んでいます

    今日は午後から人権教育の研究大会が本校で開催されます

    各学年1学級の授業が公開され、校外の方にもその学習の様子を観てもらえます

    ありがたいことです

    急ですが、諸般の事情でわたしはその研究会に参加できなくなりましたが、出中生や本校教職員はきっと大丈夫です

    「未来に向けての一歩を踏み出す勇気」「本気・根気・元気、そして、勇気」「脱皮しない蛇は滅びる」など、いつも通りの気持ちでそれぞれが取り組むので、大丈夫なのです

  • 予測、予報 no.881

    公開日
    2024/11/15
    更新日
    2024/11/15

    校長室より

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    昨夕、出町中学校のグラウンドで部活動に励む出中生の上に、ぽっかりと月が昇っていました

    満月のようで満月ではないような見え方だったので、スマートホンのアプリ「StarWark(制作社 Vito Technology.Inc)」のSky Liveで調べてみました

    昨日は、地球から見える部分の93%が輝く十三夜の月

    今日は、地球から見える部分の98%が輝く十三夜の月

    そして、明日が、100%が輝く満月となっています

    不思議と見入ってしまうその姿

    昔の人が月に魅せられて歌を詠んだ気持ちが分かるような空でした


    本日の空は朝からどんよりと曇っています

    夜には晴れ間があるような天気予報が出ていますから、今晩も月は見られそう

    そして、明日も何とか見られそう


    あくまでも予報ですから外れることもありますが、未来が分かっていることで安心して楽しみにできることはありがたいことだと急に感じました

    月の満ち欠けについては、多くの天文学者の計算のおかげで外れることがほぼないことは、よく考えるとすごいことです


    まあ、何でもかんでも未来について分かることは面白くないと感じる心もあるのですが・・・

    とことん身勝手なわたしでした

  • いただく no.880

    公開日
    2024/11/14
    更新日
    2024/11/15

    校長室より

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    いろいろな場面で保護者、卒業生、地域の方、本校に関係する方、本校に興味をもってもらっている方、その他にも多くの方々に出町中学校は支えられています

    そういう方々から多くのものをいただきながら、本校の教育が進めることができていると感じる日々です


    今日は午前中に、砺波市教育長様をはじめ砺波市教委の方々に本校の授業の様子の参観、及び本校教育についての指導をいただきました

    指摘のあった課題等については、全教職員で共有して出中生のよりよい成長を目指します

    個人的には出中生や本校教師が本気・根気・元気に取り組んでいる授業を観ながら、この場に居られる幸せを感じます

    学習に取り組むその姿に幸せを感じるだけでなく、今日も出中生の成長を感じられるからです

    何しろ出中生の成長の瞬間を、間近で感じられるのですよ

    運動会や和鍾文化祭、修学旅行や砺波市「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」等の行事だけではなく、日々の授業にも成長はあるのです

    その成長の速度や大きさ、タイミングは人それぞれですが、そのことが一層わたしの心を揺さぶるのでした


    午後は、本校で初任者研修「協力校研修2」が本校で開催され、本校の教諭が授業を公開しました

    県西部の初任の先生方が来校し、その授業をもとにした研修です

    授業者の本心は分かりませんが、わたしはとてもありがたいことだと思っています

    若い頃や、初めて何かをするときは、何でもかんでも勇気をもっていろいろなことにチャレンジすることがよいと思うからです

    失敗したと感じたところは教訓とすればよいですし、うまくいったと感じたところは自信にすればよいのです

    何かを為すことで必ず結果(反応)があり、その結果を自分の未来に生かすことが、成長でしょう

    本校を会場に授業させていただいた

    会場校をさせていただいた

    ここでも、いただいています


    先日わたしの家の近くで畑をしておられる○○様が、我が家に来られました

    今日に合わせてというわけではなく、偶然にも畑で育てれた立派な菊の花を届けてくださったのです

    「廣瀬さん、出町中学校だったでしょ?朝、渡そうと思ったけれど、渡しそびれたので持ってたよ。また使ってください。」

    わざわざ届けていただき、申し訳ないやら、ありがたいやら・・・

    いただいた花は職員に校内のいろいろな場所に活けてもらい、本日も多くの来校者をお迎えしました


    いただいてばかりの毎日です

    感謝

  • 日常の出町中学校 no.879

    公開日
    2024/11/13
    更新日
    2024/11/15

    校長室より

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    放課後、3階から図書室に多くの出中生が勉強している様子が見えます

    教育相談でその順番を待ちながら、学習を進めたり本を読んだりしているようです

    工夫して時間を使っていますな、出中生

    各教室ではどの学年も教育相談で担任と1対1で面談をしています

    わたしは中学生の頃、このような時間(※担任と1対1で話をする時間)が正直苦手でした

    当時は今ほど丁寧に面談をされた記憶がありませんが、アンケート調査があってそこに何か書いた人は面談をしていた記憶があります

    わたしはそのアンケートに「特にありません」といつも書くのですが、「そんなことないだろ」と強制的に面談を入れられたことがありました

    「ない」と書いているのに根掘り葉掘りと話しかけられるほどストレスフルなことはありません

    基本的には一人にしておいてほしかったのでした

    その経験は、自分が教師となったときに少しは生かせていたのかな、とふと思います

    「いやいや、あなたもそうだったでしょ」と、かつて担当していた元中学生に言われたら「ごめんなさい」です

    人間は自分の都合がよいように記憶が変質することもあるようですから

    記憶は昔から怪しく、苦手なわたしなのです


    苦手といえば、電話も苦手です

    相手が見えない会話は、得意ではないのです

    おそらくこのことを信じてくれる人も少ないでしょうが、本人が言うのでそうなのです

    仕事の電話はそのことを相手に感じさせていないと思っているのですがどうでしょう?

    そんな電話なのですが、今日はわたしにとってうれしい電話がありました

    昨日参加させていただいた新湊南部中学校の校長先生からの電話です

    わたしが昨日の理科の授業について書いた記事を読まれたようで、昨日の来校のお礼と、理科の授業についてのコメントについてのお礼の電話でした

    関係者に読まれるとは1mmも考えないで書いていましたから驚きました

    でも、喜んでいただけてうれしかったです


    そしてうれしいと言えば、先程こんなことがありました

    校長室前の校長掲示板の前で○○教頭と□□さん、◇◇さんが何やら話をしています

    「どうしたのですか?」と、尋ねてみると、□□さん、◇◇さんが掲示板から落ちた画鋲を発見し、元に戻そうとしたものの、どのように刺さっていたか分からず困っていたということです

    何ともありがたく、うれしいことです

    さりげなくそのようなふるまいができる出中生の存在がわたしを元気にしてくれます

    また、その2人の言動に気づき声をかけた○○教頭にも感謝です

    そんな環境で仕事ができる幸せを改めて感じる瞬間でした


    出町中学校はわたしにとって、毎日いくつかのうれしいことを感じられる場所なのです

    感謝

  • 学びのカタチ no.878

    公開日
    2024/11/13
    更新日
    2024/11/15

    校長室より

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    午前中、本校で砺波地区中学校長会がありました

    本校を含む砺波地区にある中学校14校と、義務教育学校2校の校長が定期的に集まり学び合ったり情報交換をしたりする機会です

    この時期は、中学校の3年生や義務教育学校の9年生にとって、卒業と共に進路決定が控え、より一層意識が高まる頃です

    入試は生徒にとって初めての経験であり、なおかつとても重要なものであり、学校にとっては決してミスがあってはならない業務です

    特に今年度は富山県立高等学校の入試において、インターネット出願が本格的に運用される初年度です

    縦や横の連携を十分とりながら進めていくことを確認しました

    その他にも3名の校長の提案による研修や、学校における諸課題について協議、情報交換等、充実した時間を過ごしました

    新型コロナウイルス感染症の流行で、オンライン会議のよさを経験しましたが、直接顔を合わせての会議のよさも再認識しています

    移動に時間がかかるとか、校長が自校を空けるとか、デメリットもありますがそれ以上のメリットをもたらす会であり続けるよう、その運営については今後も工夫し続けたいと感じます

    今回もわたしにとって多くの学びがありました


    そして、中学校長会終了後は昼食もそこそこに、射水市で開催された令和6年度NIE研究発表会に参加しました

    数年前に本校が授業会場となった研究会であり、毎年実施されている研究会です

    わたしは射水市立新湊南部中学校での公開授業と、全体会に参加し、公開授業では1年生の理科の学習を参観しました

    新聞を活用した教育の一環を提案いただき、多くの学びがありました

    生徒にとって、理科での授業の学びが新聞記事を媒介として日常生活に結びつき、自分事としての意識に繋がり、主体的で深い学びにつながると感じる授業でした

    また、観察途中や結果の考察の場面で自然にグループ内で会話があり、まさしく主体的で対話的な学びが見られました

    日頃の授業での指導や生徒自身の学習の積み重ねが見られたのだと思いました


    慌ただしい時間を過ごした1日だったのですが、何だかうれしい気持ちで帰路についたのでした

  • アンサー・バック no.877

    公開日
    2024/11/11
    更新日
    2024/11/12

    校長室より

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    本校の校区にある4小学校の6年生が来校してくれる「授業体験」の2校目が本日ありました

    30分間と短い時間ですが理科と英語の授業を体験してもらっています

    毎回「授業体験」を始める前に校長としてお話しする機会があるのですが、校区の小学生はあいさつや返事が元気で、こちらがうれしくなります

    出中生もお客様に「あいさつが素晴らしいですね」と褒めていただくことがありますが、入学する前から家庭や地域や小学校で、当たり前のように行っているからだろうと思っています


    毎年恒例のように今回も「小学校と中学校の違いは何でしょう?」という質問をしてみました

    さっと何人もの手が挙がります

    その回答に他の児童もリアクションをとっています

    素敵!!

    感心しました


    たまたまこの授業体験の前に車を運転する用事がありました

    すぐに戻る用事だったのでその書類と車のキーだけをもって出かけて戻ってきたのですが、学校に着いて車から離れたとき、いつもはピピッと音を出してくれる愛車が何も言いません

    「ん?」と、思いポケットを確認すると車のキーがありません

    「あ!助手席に置いたのだった・・・」と、気付きました

    助手席に置き忘れていたキーをとって離れると、今度はしっかりピピッとアンサー・バックしてくれました


    あいさつに対するあいさつ

    質問に対する回答

    キー・ロックに対する車のアンサー・バック


    人間は、反応がないと悲しくなったり困ったりするのだろうとわたしは思います



    数十年前、研修で勤務校以外の中学校に行ったとき、ある学年の教室の前を通りました

    ちょうど休み時間で、廊下にその学校の生徒が出ており、すれ違う生徒が「こんにちは!」とあいさつしてくれます

    こちらも「こんにちは」と返しながら進んだのですが・・・

    廊下の端っこに数人の生徒が腰を下ろしてしゃべっている前を通りました

    会話をさえぎることは申し訳ないので、何も言わず通り過ぎて数秒後に「こんにちは」と後ろで声がしました

    自分に言われていると思わなかったのでそのまま数歩歩くと、「無視かよ!!」という声が聞こえました

    振り返って「こんにちは」とか、「あ、わたしに言ってくれたのね こんにちは」とか言えばよかったのでしょうが、「????」と脳がその時の状況を瞬時に処理できず、そのまま進んでしまいました

    確かに、あいさつに対して無視した状態です

    妙に、このことは心に刻まれ、その後はこのようなことがないようにと留意するようになりました

    また、あいさつのタイミングについて、担当する中学生に話すようにもなりました

    ある意味、アンサー・バックしなかったわたしに対する「無視かよ」という言葉はアンサー・バックのひとつであり、わたしにとって勉強となりました


    アンサー・バックがないということは、無視されていることと同様です

    人間関係で一番心にこたえるのは無視であり、無関心です

    「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」

    これはマザー・テレサのことばです

    数十年前のわたしがあいさつを返さなかったのは「愛」がなかったわけでなく、「気付かなかった」からなのですが、その中学生にとって私の言動には「愛」がないと感じさせたということです

    気付いていないこのようなことをわたしはたくさんしているような気がふつふつと今してきて、ちょっとこころが落ちてきました・・・